“今日こそは書く”



そう思いブログを開いては寝落ち



“今日こそは書くんだ”



決心した矢先スマホを持ったまま寝落ち



スマホが顔面落下して起きる







闘病の記録=生きた証







症例に捉われずに

いつか誰かの役に立てたら

いつか誰か読んでくれたら







と思い始めたこんなブログを

読んでくれている方が居る事を知り





「読んだよ」という

“いいね”で知らせてくれたり





お返事に大変な遅れをとってしまうのに

ご丁寧にコメントまで頂戴しており



わたしは、わたしは

とっても嬉しく涙の出る思いです







どうもありがとうございます







2月に旅立ったモッちゃんの

四十九日が過ぎたけれど

遺骨と共に、ずっとここに

モッちゃんを近くに感じながら

彼女への想いは尽きる事なく


生きていこう


そう前向きな気持ちで向き始めた先日

大腸内視鏡検査をおこなってきたのだ









(4個ポリープ切除)







結論から言うと結果は良くない







泣いた







過去に家族性大腸ポリポーシスと

告知されたあの時のように





涙が溢れた





泣いた理由は





結果が良くない事ではなく





未来への不安と恐怖

恐れていた事態が起こり得る恐怖





先生の言葉が

ずっとずっと繰り返される







(このままいくと大腸全摘)







私の体の中には

ポリープとデスモイド腫瘍が

腸の薄い皮の隣り合わせで

存在している







既に大腸は健常者よりも短く

更に小腸も健常者よりも短い

短腸症候群である





大腸を全摘したら

短い小腸だけの一本化だ






〜ノーディフェンス〜






それだけではない







大腸全摘する事でデスモイド腫瘍への

刺激となりデスモイド腫瘍の

増大は確定だ





間違いない





デスモイド腫瘍軍に

私の内臓全てを占拠される






その後は






占拠されたら私の負けだ







何の手出しも出来ず

痛みに、もがき、苦しみ

死の淵を行ったり来たり







這いつくばっても

苦しみの中で

早まる死を待つのみだ







腺腫性のポリープを持つ

私にとっての大腸内視鏡検査は

生きていく為の手段であり

大腸温存と大腸を守る目的である








わたしは





わたしはね








ただ普通に生きたい








普通に生きたいだけなんだ








“普通”とは







私自身の、ものさし基準だけど





こんな遺伝子なんて





こんな遺伝子を受け継ぎたくなかった










こんな遺伝子なんて



いらないよ










せっかく現世に生まれたのだから

現世に何かを残したい







現世に残せる何かを考えた時に








 「 •  •  •  。 」








な、な、ない







何にも、ないではないか









臓器を必要としている人が

世界中にいるのに

私の臓器は全く使い物にならない

抗がん剤治療をしているこの身体では

臓器提供はできない





(角膜くらいしか残っていない)





もし私の臓器が人へ渡ってしまったら


私と同じ悲惨な人生を歩ませてしまう







それに、きっと



私が愛を求めた結末には

(私と共に人生を歩む意味は)




相手を私の人生に巻き込み


ひたすら苦労をかける人生を


歩ませてしまうのだろう










幸せを想い願い



普通に生きたいだなんて



なんという贅沢すぎる願いだ









私には贅沢すぎる