家族性大腸ポリポーシス
腹腔内デスモイド腫瘍
入院2日目
 


 



 
今日CT造影剤検査を行った
 
 


 


より詳しく、細かく、わかるように
 
 


 


先週もCT検査をして
今日もCT検査をした
 
 


 
結果的に今日のCT検査は大成功
 
 
 

 


先週は超が付く程、最悪だった
 
 
 

 


CTは内臓の写真を、より鮮明に
写すフィルムで“造影剤”を入れると
鮮明に、どこに血管があるのか
わかるから用いる事が多い
 
 


 


私みたいに腫瘍があると
更に有効活用が出来るみたい
 
 
 

 


私は3/28にも他の病院で
CT造影剤検査を受けたのね
 
 


 


だけど主治医が



「CTを撮って、より良い状態で手術します」
 

 
と急遽、入院前の19日に
CT検査をしたのだけど
 
 
 


それが最低最悪な検査になった
 
 
 

 
 
CT造影剤検査経験がまだ2回目だけど
身体が覚えているから神経が敏感だった
 
 

 
いつも採血したり点滴の針を刺すのは
圧倒的に左腕が多かったんだ

右腕だと血管が動きやすいみたいで

大抵の看護師さんや先生は
針を刺す前に必ずそう聞いていた
 

 


 
 
 
だけど、その日は右腕に針を刺した
 
 


 


(大丈夫かな…すごく痛いんだけど)
 


 


 
針を刺して機械の中に動いた瞬間
 
 




 
(痛い痛い!突っ張ってる点滴!!)
 

 



 
私の腕に針を刺した先生は
点滴の置く場所が思いのほか遠く
点滴の管が引っ張られ管が突っ張る

針を刺した腕が
すごくすごく痛い





ベッドに横になっている私は
ベッドがスライドしながら
余りの痛みに思わず点滴の管を持ち
自分の右腕を庇ったのだ
 
 
 




別室にいる技師さんが
大きいな声でアナウンスする
 
 


 


点滴!点滴!!何やってるんだよ
もっと寄せて!それじゃだめだよ
 
 


 


( 何なの?素人じゃないんだからさ )
 
 


 


スライドされた私を
元の位置に戻し針を刺し直した


(針を抜かずに押し込んだ)








再び私のベッドはスライドし動いた
 



 


私この時に言ったんだよね
 







「すごく痛いです、大丈夫ですか?」
 







答えは
 

「大丈夫です、しっかり入ってますから」
 



 

 

ここが間違いだった
 



 
 


「造影剤入ります」
このマイクアナウンス後
 


 
 



私は5秒間くらい

「ん?ん??あれ??」
 
 


 


何故って
 
 
造影剤の、あの感覚がない
 
 
と思った瞬間だった

 
 
 

 
 



いたーーーい!!!
痛いよーーー!!!
早く外してーーー!

 
 
 






(なに?どうなってるの??)
 
 


 


心臓がバクバクして
耳が詰まるような
聞こえなくなっていく





 

意識朦朧としてる中
誰かの温かい手が私の手を強く
握ったのが分かった


 
 




慌ただしくなっているのが
なんとなく分かった
 
 
 

 



( 男性の声が響き渡る )



早く早く!!針抜けー!

ダメだ、腫れてるぞ
早く冷やせ

なんで確認しなかったんだ?

家族は?家族は来てるのか??
 
 






CT検査は中断になり
別室に移された

右腕は見事に腫れ上がり痛い
右腕は包帯、左腕には点滴
 
 

 
 
 


放射線科の女性が現れ話し始めた


「お時間ない所を申し訳ございません
 大丈夫ですか?」
 


 
 

(え、ぜんぜん大丈ばない)
 
 
 

 
 
私は放射線科の女性にゆっくり話し始めた


「さっき痛いと伝えたのに…

 どうしてこんなことになるんですか?
どうなってるんですか?」
 
 





返答はこれだ
 

「いや、こういう事は稀にあって」
 
 
 

 


は?
何を言っているの?
 
 
 

 
質問した事の回答かと思ったら


こういう事は稀にあって


と、まさかの回答
答え違くないか?






私はイラッとした


「まず、言い訳の前に謝って下さい」






しかし、この放射線科女性は

謝るどころか

「稀にあって」

と再び繰り返し言うではないか








もうイラついてる私の口は
止まらない、止められない


「プライドだか何だか知らないけど
 稀にあってで逃げようとしてない?
どう見てもミスなのに
ミスした事を認めないんだね」
 
 
 
 
 


 
①針を刺す時なぜ右腕に刺した?

聞いた理由


  他院の先生や看護師さんに左腕に刺す
理由を聞かされてきたから同様の回答が
返ってくるのを待っていた


  
 
 
 
②なぜ中断するくらい点滴が
引っ張られたのか?

聞いた理由


点滴の管の長さやベッドが
スライドする時の注意点の把握が
  出来ているはず

  出来ていたのなら
どうしてアナウンスが入るくらい
  点滴の管が引っ張られ突っ張ったのか?
 




 
 
③造影剤入れる前に痛いと私は訴えたが

  “大丈夫です、しっかり入ってます”

  と言い切れたのは、なぜ?



  結果造影剤は血管には入らず
漏れて腕が腫れて痛みがある

検査は中断し延期

  この事態だ、どう説明する?
 

 
 


 
“稀にある女性”なんかに
答えれるわけないよね
 
 

だって口を開けば

【稀にあって】

これしか言えないんだもん


 




医療なのに現場にいるのにね

集中力がなかった
やる気がなかった

毎日のことだから流れ作業だもんね
 





そう思われても仕方ないよね
結果こうなってるんだもんね

 
 
 
 


稀にあって女性が再び口を開いた



「今日は血管に造影剤が入らなかったので
 このまま検査を継続すると
腕が腫れていますし
 お体に負担がかかる形になりますので
 再検査を主治医と
ご相談させていただきます
 主治医から直接
ご連絡させていただきます」
 
 
 


 

大丈夫??
言葉の使い方おかしいですが
 
 
 



負担がかかる形とは、どんな形?

 
 
 
身内(職場)と相談する事をご相談
 
 
 
させていただきますって






もう…
 
 


 




あげ足とっても仕方のない事だけど
まぁ、納得はしないし不満は残るし
めちゃくちゃだよね
 



 
 




主治医には、この日の事を
その日のうちに全て伝えた


今日の検査は信じられないくらいに
注射も上手で具合悪くなる事がなく


この差は一体、何なんだ?


というくらい比べ物にならなかった
 
 





 
検査が無事に終わって、よかった
 
 
 





明日は手術前日で
明日から絶食
 
 
 






また今夜も眠れない