死の彷徨 | 猫痙攣

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鉄クズ拾い日記

今日の無料漫画2本


ここ数日、嗚呼どす恋ジゴロの虜であったため、これじゃいかんと思い(何がいかんのかは知らんが)たまにはBLでも読もうと、中でもトビキリ耽美そうな物を選んだのであるが、どうやら何かの続編を途中から落としてしまったらしく、ストーリーとキャラの関係がさっぱり掴めない上に、何事か真面目な話をしているはずの最中にいきなり、相手の尻に指を入れて華麗に回転させ始めたので、その時点で私は携帯を閉じた。


が今考えれば、BL漫画において尻に指一本触れない方が不敬に当たるような気がする、誠に早計であった。


というわけで本日私はやはり、どす恋ジゴロを読んでいたのであった。

今回は何と濡れ場なしのガチで良い話。

恋吹雪が世話になった兄貴分力士と彼が思いを寄せる花屋の女性との仲を取り持つも、実はその女性は恋吹雪に思いを寄せており、真面目で誠実な兄貴分力士と結婚しようとは思うが、その前に一度だけ一夜を共にしてくれと懇願される。

恋吹雪のこと、その女性の願いを叶えたかと思いきや、実は、大切な兄貴分の嫁になる女性に手を出すことは出来ない、と女性を諭したのであった。


ちくしょう!良い男過ぎる!鬼!悪魔!人殺し!


ジゴロターンの部分ばかりが気になりますが、この漫画割と相撲部分もちゃんと描かれてるので最近相撲自体にも愛着が湧いてまいりました。


だのに、今の角界は大麻だ大麻だ大麻だ、大麻を飛び越えて覚せい剤だった小向さんは力士より断然ハードコアだと、そんな話題ばっかりで何だかなあです。


その点我らが横綱、朝青龍関と来たら、優勝後に「マック食いて~!」とのご発言ですよ。

さすが横綱!大麻要らず!野郎ども今すぐメガテリ買って来い!


横綱!自分もマック食いてっす!マジ食いてっす!!




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☆☆☆


最近タダ読み漫画の感想ばかりだったので、購入した本の感想をば。

今の季節にちなんで、寒い本を二冊読みました、スベッていると言う意味ではなく、気温が寒い本



・面白南極料理人笑う食卓 (表紙のアザラシが可愛らしい)


南極観測隊の料理人として派遣された著者の料理エッセイ本。

自分は真夏でも指先が冷えている末端冷え性なので冬は無条件で苦手であり、真冬徹夜明け、始発を待つファミレスの暖房の効きが悪いだけで絶望するのに、南極と来たら平均気温-57度、最低気温80度というもはやわけのわからない環境。

そんな環境下で著者が色々知恵を絞って作製した料理の数々が紹介されている。

そんな極寒の地とは言え、乾飯を口でクチャクチャするのが精いっぱいと言うような貧しい状況ではなく、南極観測隊の設備とはすごい物のようで、普通に美味しいものを次々と作って、クリスマスにはちゃんとチキンも焼いている。

また著者の語り口が面白いので、ユーモアエッセイとしても十分に楽しめる。


何故この本を買おうと思ったかと言うと、毎日見ている、昼のみの様番組のゲストとしてこの本の著者が出演しており、そのトークの軽妙さからきっと本も面白いに違いないと感じたからだ、全くみの様の番組に捨て所なしである。


そして、この本を読み終わったころ、そういや寒いところの本と言ったらあれだよなあと思い当たったのが次の本である。



・八甲田山死の彷徨 (表紙は特に可愛くない、可愛いはずがない)


南極料理人からは首がねじ切れんばかりの方向転換となってしまった。


自分が生まれる前に発行された古い本だが映画化もされた有名作品であり、当時作中の「天は我々を見放した」は流行語にもなったらしい(私は今現在も月イチでこの心境になるが)

で、有名なのと人から聞いたのとかで大体のあらすじは知っていたが、何となく怖そうだったので小説も映画も見たことがなかっただが、寒いついでに読んで見ることとした。


これは実際にあった遭難事件を元にした小説であり、あらすじを一行で言うと、日露戦争の為の雪山訓練で様々な悪条件のため参加した210名中199名が凍死してしまったという話。

確かにそれだけ死者を出すだけあって作中に書かれている吹雪っぷり、寒さっぷりは半端ではなく、兵士達の凍傷、凍死、そして発狂の描写は本当に怖い、これからの人生寒いところには進んで行かないようにしようと思った、便座がウォームレットでないことに義憤を感じている場合ではない。


確かに恐ろしい話ではあったが、小説としては流石の面白さで一気に読んでしまった。

現代小説とは違い、こういう時代物の小説はやる事もなす事も激アツで読んでて胸が熱くなる。

映画も機会があれば見たい