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ローズタウン歯科クリニックのブログ

千葉県新浦安の歯科医院です。
~浦安で世界レベルの最先端歯科医療をあなたに~
おもてなしの心を大切にした、心のふれあう歯科医療をご提供いたします。



民間療法的に広がりを見せている重曹を用いた口腔ケア、

果たして効果はあるのでしょうか?

まず、歯磨剤として比較的新しい文献を調べてみますと、

=====歯磨剤として=====

ブラシが届きにくいエリアにおいて、重曹が入っていないものに比較すると、重曹入り歯磨剤の方が歯垢をキャッチし除去する (参1)

重曹入り歯磨剤は、コントロールと比較すると、明らかに歯垢除去効果とホワイトニング効果を示した(参2)

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歯磨剤としては一定の効果があるようです。

WEBサイトには歯が削れるという記載がありますが、

モース硬度で見てみますと、象牙質と同等のようです。

 グリシン ~2(平均25μm) 
 象牙質 2~2.5  
 重層2.5 (平均73μm;プロフィーパウダー) 
 炭酸カルシウム3(歯磨剤)
 ゼオライト4-5 
 フッ化カルシウム4
 エナメル質6~7 ケイ素7
      
ちなみに、モース硬度とは、ひっかいたときの傷のつきにくさ を1から10で表したもの。

ということは特に歯を削って壊す心配はないようです。

では、なぜ口腔ケア用品として重曹は認定されていないのでしょうか?

重曹には、医薬品・食品添加物・工業用の3つのグレードがありますが、口腔内に使用する医薬品として重曹は単独での認可をとっていないようです。

つまり、口腔内に使用するのは、自己責任による使用となります。

さて、重曹うがい、すなわちマウスリンスとしての効果はいかがでしょうか?

=====マウスリンスとして======

人工呼吸患者において、リステリン®と重曹の2つでうがいを行い、歯垢発生蓄積及び人工呼吸器関連肺炎発生を調べた。
両者とも著名な効果は認めなかった。(参3)

化学療法誘発性口腔粘膜炎に対して、マウスリンスとして使用した場合、予防効果は全く発揮しない。(参4)

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効果を期待できないようですね。

しかしながら、アルカリ化させるという作用を持っていますので、口腔内細菌に対しては次のような作用を与える可能性があります。

つまり過剰な糖の存在により、局所的に酸性に傾いたpHを戻すことにより、酸性環境で生き延びるMS菌、lactobacilli菌に対し、
環境に変化を与えるという作用です。

これにより、歯垢に対して間接的な抗う蝕作用を発揮する可能性はありますが、残念ながらそれ以上の効果(再石灰化作用等)は認められていません。

歯周病の観点からするとどうでしょうか?

現在は口腔内細菌バランスは、食事と口腔環境に左右されるという考え方があります(参5)

歯垢を適切に除去できない環境では、歯肉近くにおいて炎症が増加し、歯肉より栄養成分の漏洩が起こりそれが菌の代謝に影響を及ぼします。

つまり、アルカリの環境で生息する歯周病菌が増えていきます。
この場合、重曹はブラシが届きにくい場所に対しての歯垢除去を補助すること、口腔環境をアルカリ化するということを行います。

歯垢除去は良いとして、アルカリ化するのはどうでしょう?
個人的見解ですが、おそらく歯周病菌の集合体(バイオフィルム)内の局所的pHまでは影響を及ぼさないのではないでしょうか。
不明なことがあるということで、商品化されていないというのが実態ですから、「歯科医が教えたくない重曹の活用法」というのはいささか解釈に問題がありそうです。

さて、ついでながら、歯周病予防に対しての食事からのアプローチを考えてみましょう。

血液の中を流れているビタミンC濃度がある濃度がまで低下すると、歯肉出血が起こりやすくなります。また、食べ物によりビタミンC濃度を上げると歯肉出血は収まります(参6)

しかし、ビタミンCには歯垢を減らしたり、歯周ポケットを減らす効果はありません。あくまでも、歯肉の炎症を減らすのみです。

歯肉の初期炎症を減らせるということは、歯周病菌を養う栄養成分の漏洩を減少させるということにつながりますので、ビタミンC 摂取は歯周病予防として非常に大事だということになります。

これによりWHOは2003年にビタミンC不足と歯周病は強い関連があると発表(参7)しましたが、日本の保健医療では未だ歯周病治療においてビタミン処方は認められておりません。

歯周病治療時にビタミンC摂取をすることで、生体が歯周病菌を殺菌するために用いる活性酸素種(ROS)のうち、細胞外へ漏れ出たROSを打ち消すに用いられ、生体を障害しないように用いられていますので、治療途中でもビタミンC摂取は非常に有効だと考えられます(呼吸バーストと抗酸化)(参8)

話を重曹に戻しますと、重曹みがきは効果がありそうだけど、
科学的根拠が薄いので、科学ベースの医療ではまだまだメインストリームにはなり得ないというのが実態であり、「歯科医が決して教えたくないものではない」というものではないということです。

古い文献もありましたが、現状において口腔に関する文献は少な
いようです。

今後の詳細な研究が積み上げられていくのを待ちましょう。

もっと詳しく調べたいという方はリンクを貼っておきますので、
こちらからお調べになると良いかと思います。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=sodium+bicarbonate

写真は参考文献5より引用しました。

最後に、

う蝕の原因は糖質過剰で食事由来であり、

歯周病は蓄積した歯垢(さらにビタミンC不足も加えてくださいね)であるということをしっかりとご理解ください。

参考文献)

(1)Enhancement of plaque removal by baking soda toothpastes from less accessible areas in the dentition
J Clin Dent. 2011;22(5):171-8.

(2)Effectiveness of a new dentifrice with baking soda and peroxide in removing extrinsic stain and whitening teeth.
J Clin Dent. 2012;23(3):86-91.

(3)A comparison of Listerine® and sodium bicarbonate oral cleansing solutions on dental plaque colonisation and incidence of ventilator associated pneumonia in mechanically ventilated patients: a randomised control trial.
Intensive Crit Care Nurs. 2013 Oct;29(5):275-81

(4)Mouth-rinses for the prevention of chemotherapy induced oral mucositis in
children: a systematic review
Iranian Journal of Pediatric Hematology Oncology Vo15.No2

(5)P. D. Marsh Are dental diseases examples of ecological catastrophes? Microbiology (2003), 149, 279–294

(6)State H Grapefruit consumption improves vitamin C status in periodontitis patients. Br Dent J. 2005 Aug 27;199(4):213-7

(7)WHO Diet, nutrition and the prevention of chronic disease 2003

(8)マッキー生化学第4版 呼吸バースト p334


歯の色を白く(明るく)するために漂白剤を使う歯のホワイトニング。


唾液の酸化還元電位測定器(製品名 あら!元気)を用いて前後の測定をしてみました。




酸化剤ですので、ホワイトニング直後は酸化還元電位は

 +140と非常に高い値に傾くのは想像できます。


さて、その後どれぐらいの時間をかけて戻っていくのでしょうか。


普段から低い数値(一桁代)のスタッフの協力してもらい実験しました。




細かい数字はちょっと伏せておりますが、

結論から申し上げますと

90分後でも高い数字(+40以上)を示しておりました。



水素、抗酸化ドクタースタッフセミナー のコピー 4.001

水素、抗酸化ドクタースタッフセミナー のコピー 4.002



再度検証していく必要はありますが、

ホワイトニング後に酸化ストレスが高い状態が続いているのは

間違いありません。



今回は、90分後まで経過を追いました。



しかし、これ以上追うのはちょっと酷というもの。



抗酸化サプリメント(ケイ素水素)を用いて無事に下げておきました。

水素水を使うという話もありますが、様々な文献によると

水素ガスの媒体として水は携帯性と持続性の点から、

ちょっと使いづらいと考えています。




ホワイトニング後は、

その影響を消しておくという配慮が必要かもしれませんネ。



ちなみに、放射線防護に分子状水素を用いて

影響を消すという文献がいくつか出ています。



医療を行う上で害がない範囲ないで行うのも当然として、

積極的な予防処置の一つとして

このような配慮やアプローチを検討してみる余地があると考えております。



当院でのホワイトニングは直後に酸化ストレス除去まで配慮します!




当院では、日常より、未病測定として、唾液の酸化還元電位の測定を行なっております。

測定されたい方はスタッフまでお気軽にお申し出ください。




注)細かい数字やサプリメントについては、歯科医療従事者向けのセミナーにてお伝えしております。
ご無沙汰しております。前回の投稿から約2ヶ月ぶりの更新となりました。

実はこの2ヶ月、情報の整理を行っており、

非常に忙しくしておりました。

 

そもそも、さかのぼること4年前でしょうか。

当院は、歯科医療の提供について大きなシフトチェンジを行いました。

従来ですと、

う蝕(むし歯)があればう蝕の充塡治療を行い、

何か行うとしてもフッ化物を塗布して終了という流れでした。
確かに、今でもこの流れは当たり前と考えられており、

広く受けいれられていることは十分存じています。
実を申しますと、

この方法は表面上の穴埋めをして一見むし歯が無くなったという満足で終わってしまい、根本的な原因へのアプローチをとっておりません

これを対症療法と言います。

つまり、一生繰り返す可能性が非常に高いということです。

 

う蝕に体する根本的なアプローチとは、

穴埋めをする治療に加えて他に対策をとらないといけません。

 

う蝕の原因は、ミュータンス菌感染であり、食生活(糖質過剰)です。

 

う蝕を繰り返す方は、どちらかもしくはどちらにも問題があると考えられます。
これまで全部の歯の本数28本のうち、
23本の歯の治療歴がある方の例を見てみましょう。
この方のう蝕の原因菌すなわち ミュータンス菌について詳細な検査をしてみますと、全体のレンサ球菌数のうちう蝕菌比率は3.7%となっていました。

全体の菌数からすると、かなり割合が多いというデータです!

K.TさんBefore BML: Dental-Labo : う蝕検査結果報告書

 

糖質過剰な食生活を見直し、改めてもらい、

さらに口腔内の除菌治療(3DS)を行うことで

現在のミュータンス菌レベルは3.7%から0.3%と変化しました。
K.Tさん3DS after BML: Dental-Labo : う蝕検査結果報告書
う蝕を作るのはミュータンス菌が産生する酸が原因であり、

酸は糖を分解して作られます。

 

今回の除菌療法の目的は0.2%であり、

そこまで達成すれば再発の可能性は非常に低いということになります。

 

今回は、ミュータンス菌比率0.2%以下にするために、

再度除菌を行い再検査という予定となりました。

 

ちなみにこの3DS治療、正式にはDental (デンタル)Drug(ドラッグ) Delivery(デリバリー)System(システム)を略して3DSと読んでます。

任◯堂さんのゲーム機みたいですネ!

 

3DS治療はようやく、1年がかりで終了証を頂くことができホッとしております。

IMG_6877

 

さらに、しっかりと3DS療法を行う鶴見大学歯学部の認定医院サイトに登録されておりました^ ^

スクリーンショット 2015-11-04 15.52.01スクリーンショット 2015-11-04 15.52.10

 

これまで親から子へ、子から孫へと感染していたミュータンス菌の家族間連鎖が

断ち切れるようになったことは、

歯を守っていく医療として高い価値があるのではないでしょうか?

 

浦安市で3DS療法をお考えの方は一度ご相談いただけると良いかと思います。

 

 

当院にて積極的に先手を打ち、

歯や歯肉だけでなく健康な身体を守っていきたい方向けに、

医療機器を導入しました。

「これは何ですか?」

これは、唾液の酸化度を測定する機械です。

一般的な検査で行う尿や血液検査は過去の状態を表しますが、

唾液はまさしく今の身体の状態を反映しています。

来院されたときに唾液を測定して約1分で酸化の度合いがわかります。

もし、酸化の度合いが高い場合、

例えば+50以上が続くと

その後病気になる可能性が非常に高いことが過去の3500症例の実験でわかっています。

高い数字が出て自覚がないとしても、

酸化ストレス(活性酸素)が大量に発生しているといえますので、

それに応じた対策を早めに講じると良いでしょう。

ちなみに、歯周病も活性酸素が歯肉や骨を溶かす活性酸素病です。

ただし、歯周病菌は特殊な性質がありますので、

必ず歯科医院での感染除去処置(歯石除去)が必要です。

今現在、私とスタッフでこの機器を用いて、

食べ物との関係性を探っています。

特に血糖上昇食品との関連性(最終糖化産物AGEsが活性酸素ヒドロキシラジカルを生じます)を調べています。

検査は唾液を採取する簡単なものです。

お気軽に受けてみてはいかがでしょうか。

みなさんに知っていただきたいので、

今年一杯は300円で検査を受けられます。

健康寿命を長くするには先手必勝ですよ。
12歳の女の子。

トレーナーを装着するのにも慣れ、ねじれた前歯もきれいに整ってきたのですが、

どうもこの1ヶ月は口を閉じると息がしずらくてたまらない、

深呼吸をするように息をしてしまうのだとか。

 

さて、どうしたものでしょう。

 

唇まわりの筋肉の異常な緊張はなくなっていますが、

舌の使い方がまだ上手くできていないようです。

 

舌をしっかりと上あごにつけて

唾を飲み込むという動作のトレーニングをしていきます。

 

やや硬めのトレーニング用ガムを用いたり、

それができるようになればバランスボールを併用して

首回り、肩周りの筋肉との連動をはかっていきます。

 

この1ヶ月、ちょっとしたトレーニングを続けて頂くことになりますが、

実は、これ大人になってからやるよりも、

今の成長期にやるほうがずっと簡単です。

 

大人になってからだと、

これまでの筋肉の使い方によって骨が形づくられていますので、

それが制約になってしまいます。

 

歯ならびも早い段階で癖を見極め、

癖取りを適切な段階に行い、

補正をしてあげることをお勧めします。

 

ただし、トレーナーをつければ誰でも治るというわけではなく、

筋肉の環境を整備していくことが非常に大事です。

 

唾をごっくんと飲み込んだ時に頭が前後にぶれていたり、

口元周囲の筋肉が緊張し過ぎていたり、

さしすせそ、たちつてとの音が抜ける感じや、

唇をとじたときに歯が見える状態、

唇が閉じられない状態があれば早めにご相談されることをお勧めします。

 

成長期の子供にとって大事なのは、

むし歯があるかどうかの管理だけではなく、

かみ合わせや発音、唾の飲み込み(えんげ)、

呼吸もしっかりと見ていきましょうネ^ ^

 

親知らずの手前の歯(前から7番目の歯)が上下で適切にかみ合うまでは

確実に親御さんがしっかり管理していきましょう。