こんばんは。
タローが、免疫介在性溶血性貧血になり、2カ月ほどになる。
気付いたのが2カ月ほど前で、もっと前から食欲が落ちていたので、病気が始まっていたのだろう。
ステロイドと、免疫抑制薬を飲ませてきたが、いよいよ効果が出難くなってきたので、骨髄検査を勧められて受けた。
それには麻酔をかけなければならないので、大変悪い状態の血液であるタローが持ちこたえてくれるか心配だったが、なんとか持ちこたえてくれた。
が、結果は、癌ではなかった。
癌なら、抗がん剤という治療ができたが、癌ではないということなので、ほかの治療ということになると、あまり芳しくない前例ばかりで、これはどうかな?という頼りない方法で負担を与えるよりも・・・・・ということで、先生と相談の末、看取りということになった。
それなら病院よりも、慣れ親しんだ家でと、連れて帰って来た。
見ているのが辛いと、病院で最期までみてください、という人もいるそうな。
そんな人がいるのか・・・
愛する猫が、犬が、今にも息を引き取ろうとしているのを、こちらも辛いけど、一緒に看取ってあげるのがほんとの愛情ではないのか・・・、と思ったりする。
タローは、2歳ごろのときに保護してから7年間、最初はわたしが属していた保護施設で暮らしたりもしたが、そこをやめてからずっと家で暮らした。
白血病キャリアなので、玄関で1人で・・・
中に入れて、と鳴くが、入れるわけにはいかない、ほかの子に移ったら大変。
かわいそうだった。
でも、妙玄さんという人の考えを読んで、1年ぐらい前から、わたしがいるときだけ、中に入れてあげることにした。
そのときは、タローは、兄弟のジローや、ほかの子たちと体を擦り合わせ、幸せそうだった。
1年でも、そんな思いをさせてあげられたのは、よかったと思う。
きょうだいのジローと、昔のように、こんなこともできた。
保護する前のタローとジロー。
仲よく、いつも一緒にいた。
でも、もうできない。
今は、呼吸も荒くなってきた。
水が飲みたいだろうと、注射器で与えようとしても、薬だと思って嫌がり、むせて、かえって負担をかけてしまい、ごめんねと謝った。
タロー、もうご飯もお水もあげれないね。
枯れていくのを、見届けるよ。
大丈夫、薬師瑠璃光如来様に頼んであるから。
昏睡にうまく入れば、意識がないまま逝けるんだけど、もしかしたら苦しむかもしれないけど、でもママはちゃんと受け止めて、見届けるよ。
それが大好きなタローへの愛情だから。
もうこんなはっきりした目の力はない。
タローに会ったときは、肩がざっくりと切れて肉が見えてたね。
だれかと喧嘩したんだね。
だから病気をもらっちゃったんだよ。
タローはとても性格がよく、いつもゴロゴロ、誰に対してもゴロゴロ、爪を出したこともなく、大人しく、甘えん坊で、スリスリっこだったね。
わたしがトイレに入ると、待ってましたとばかりに一緒に入ってきて、スリスリしたね。
2階の部屋で、冬にはいつも日向ぼっこをしていたね。
幸せだったか、幸せにしてあげられたかどうか、ママにはわからない。
何しろほかの猫たちが何匹もいるし、その猫が具合が悪くなれば、その子にかかりっきりになるし、もともとわたしが猫と遊んであげるような人ではないので、あまりかまってあげられなかったなあ。
それでもタローは、幸せだったよと答えるだろうね。
動物は思いやり深いから。
愛情が純粋で深いから。
今まで何匹大切な子を見送ってきただろう。
そのたびに涙をたくさん流して流して、こころにぽっかりあいた穴が何個もできて、それでも助けてと言われれば、よし、任しときなと、何の躊躇もなく保護してきた。
これからもそうするだろう。
タロー、せめて苦しまないでおくれ・・・・・