事件のあと、一通り悩んで、考えて。
私は今回のことを、自分の胸の内に留めようと決めました。
近所の人だから。
大事にしたら、これまでの生活が変わってしまうかもしれない。
気まずくなるかもしれない。
相手はいやらしい気持ちなんてなくて、ふざけて触っただけ。
大袈裟に受け止めない方がいい。
でも、相手は近所に住んでいます。
犬の散歩に出れば、本人と顔を合わせる。
奥さんや娘さんに会うこともありました。
実際、散歩中に何度も顔を合わせました。
もし、滅多に会うことのない相手だったなら、ここまで気持ちを乱されることはなかったのかもしれません。
でも近所だから、嫌でも日常の中に入ってくる。
そして、私の気持ちは少しずつ変わっていきました。
相手の家族は、何事もなかったかのように、いつも通り生活しているように見える。
でも、私は違う。
私はあの日からずっと、悩んで、考えて、気持ちを揺さぶられている。
そして、だんだん腹が立ってきました。
なんで私が、こんなことで悩まなきゃいけないんだろう。
散歩に出る時も、
「今の時間だと会ってしまうかもしれない」
そう考えて、時間をずらしたり、場所を変えたりするようになりました。
相手を避けるために、私のほうが気を使っていました。
そして、ふと思ったんです。
何で私が?
なんで私たちが、コソコソしなきゃいけないの?
私はただ、いつものように息子と犬の散歩をしていただけなのに。
何も悪いことなんてしていない。
それなのに、どうして私のほうが日常を変えて、相手に会わないように気を使わなければならないんだろう。
そもそも、大の大人が7歳の子どもの股間を触るなんて、普通しないでしょ。
そう思うようになってから、私の中の気持ちは少しずつ変わっていきました。