相手のご家族とは、もともと同じゴミ当番のチームだったので、以前から顔は知っていました。

ご家族は、50代のご夫婦と、専門学校に通う娘さん、高校1年生の息子さん。

ご主人とよく話すようになったのは、犬の散歩で顔を合わせるようになってからでした。

朝の散歩で会うことも多く、会えば立ち話をしたり、犬の話をしたり。

その人は息子にもよく声をかけ、遊んでくれていました。

息子もその人に懐いていて、会えば嬉しそうに話しかけていました。

私自身も、子どもに気さくに接してくれる、感じのいい近所のお父さんだと思っていました。

だから、警戒したことなんてありませんでした。

全く知らない人ではない。

何度も顔を合わせて、普通に会話をして、息子とも遊んでくれていた人。

だからこそ、あの日の出来事は本当に信じられませんでした。

「まさか、この人が」

その思いは、今でも強く残っています。