翌朝、朝6時半ごろ。

私は、警察相談専用電話の「#9110」に電話をしました。

電話に出たのは、40代くらいの男性警察官でした。

本来の担当部署ではなかったそうですが、
私の話を聞いてくれました。

私は、息子に起きたことを一通り説明しました。

話を聞いた警察官からは、
警察としてできる対応は大きく二つある、と説明されました。

一つは、被害届を出すこと。

もう一つは、事件として扱うのではなく、警察が相手に介入して注意すること。

被害届を出した場合には、
私だけでなく、息子本人からも話を聞くことになる。

実際に起きた場所にも行き、
息子にも、そのときの状況を確認することになると説明されました。

でも、当時の私は、

「大ごとにしたくない」

という気持ちがとても強くありました。

そのため、
被害届を出すことは、その時点では考えていませんでした。

では、警察から相手に注意してもらうのはどうか。

それについても、
私はすぐにお願いする気持ちにはなれませんでした。

相手は近所に住んでいる人です。

警察が介入したことで、
これからの近所づきあいに影響するのではないか。

そんなことが気になっていました。

すると警察官から、

「被害届を出したことで、逆恨みされる可能性もある。そこは慎重に考えたほうがいい」

という話がありました。

そして、

「可能であれば、奥様に事情を話して、奥様から注意してもらう方法もあるのではないか」

とも言われました。

でも私は、

「奥様とは、そこまで話ができるような仲ではありません」

と答えました。

最後に警察官から、

「日中にもう一度電話をすれば、担当部署につなぐことができます」

と教えてもらい、その電話を切りました。