話し合いの中で娘のことになった。
「私は娘が生まれたその時から一人で子育てしてきた。遠く離れた地方の転勤先で誰一人知る人がいない環境でも、あなたには何一つ手伝ってもらわずに娘を育ててきた。
それなのに、あなたは私はおろか娘にも全く向き合ってこなかった。
地方で一人暮らしをしていた娘が、精神的にまいって大学を中退したいと言ってきた時、娘があなたに宛てて気持ちを綴った手紙に対しても何の返信もしなかった。
それは私と娘にしたらまさかの信じられない出来事、あの時点で家族関係は終了したのだ」
と伝えると、手紙は見てない読んでないの一点張り。
いくら自分でも、娘が大学を中退するような切羽詰まった状況の時に送ってきた手紙を無視するような酷いことはしない、私の勘違いだろうと言ってきた。
はっ?
しばし茫然、呆気に取られた気分だった。
頭がおかしいのか、しらを切っているのか、嘘をついているのか…
あの時、私は娘があまりにもかわいそうなので、夫に電話でもメールでもいいから「了解したから頑張りな」と一言だけでも返信するように伝えたことをはっきり覚えている。
当時のメールがスマホに残っていたので見せると、そんなはずはないけれど、だったら娘に謝りたいと言い出した。
今更何言ってるのか、どうやって謝るつもりなのか、生まれてこの方話したこともない父親からいきなり連絡が来たら娘はどう対応するだろう?
我が家にはLINEの家族グループなどあるはずもなく、夫は機種変更したから娘の携帯番号もメールアドレスも分からないので教えてほしいと言ってきた。
機種変更したって連絡先はアプリに残ることくらい私も知っている。
なんて寂しい父娘関係なのだろう。