高熱から回復した愛犬は、徐々にそれまでの日常に戻っていったが、ほとんどパーフェクトだったトイレでの排便排尿ができなくなりオムツをつけるようになった。
それはそれでしょうがないと思いつつも、仕事で1日留守にする日もあるのに、汚れたオムツを付けたままで何時間も留守番させるのがかわいそうで、パピーの頃を思い出してトイレトレーニングを開始した。
さすがに13歳ともなるとなかなか難しい。
諦めずに根気よく続け、発病から1か月半ほどしてやっと8割がたできるようになってオムツを外す時間ができた。
自分の名前を思い出したかどうかはよく分からないが、お座りやお手もできるようになり、ホントよく回復してくれた。
大好きだったお散歩はほとんどしなくなり、食欲だけはこれまで以上で、食べることが楽しみな日常になっている。
発病時、眼もうつろで力ない身体になってしまった愛犬、
「非常に危険な状態です」
と獣医に告げられたあの時から、
「もうそういう歳なんだ、いつまた同じような状態が起こってもおかしくないんだ」
と私の中で覚悟ができた。
我が家の家族になってから13年、思い出が走馬灯のように駆け巡る。
あとどのくらい一緒に過ごせるか、後悔しないように日々を過ごそう、心の中で呟いた。