私には夫に対してどうしても拭えない感情があった。

父が3年前に亡くなった時のこと。

発熱から始まった闘病生活で、父はたった4か月半の間に入院、老健、特養と目まぐるしく環境の変わる生活を強いられた。

頭のはっきりしている90歳の老人には辛い日々であり、私にとっても悲しく苦しい日々だった。

 

いつボケてしまうか分からない、いつ命が尽きてしまうか分からない。

夫にお見舞いに行ってくれるように再三に渡って頼んだが、毎回「来週行く」と言いつつ結局1回も行かなかった。

 

義母が自殺未遂をした時には退院後の2か月余りを我が家で私が世話をしたので、ごく当たり前のように、

「お父さんを5泊6日の外泊許可をとって連れて来てもいい?」

と確認すると夫は無言だった。

翌日、

「返事をしなかったのはお義父さんは自分の家に帰った方がゆっくりできると思ったから」

と言い訳めいたことを言っていたが、父は4か月半の闘病中に婿の顔を1回も見ることなく旅立ってしまった。

そして、夫は1周忌の法事も出張を理由に欠席した。

 

一度もお見舞いに行かなかったことを義母に話すと、

「そんなに早くお義父さんが亡くなるとは思っていなかったのかしらね?」

と…

絶句した。

 

私の親への気持ちが強すぎるのだろうか?

世の働く企業人にとっては夫の行動はそれで良しという程度のことなのであろうか?

 

夫と義母の言動は、私の常識では信じられないことなのである。

どうしてもこの気持ちは拭えない。