娘から話があると連絡があり、会ってみたら、同棲しているという報告。

会社の同僚と暮らしているという娘の言葉を信じていた私はなんて能天気なアホなのだろう。

もう同棲はしないと言っていたのにとんだ嘘つき娘だ。

しばし無言…

 

何で嘘をついていたかというと、これまで彼ができるたびに家に連れて来たり、3人で食事に行ったりしてオープンにして来たが、長続きせず、同棲した彼に至っては結婚も考えていると話していたのに、数ヶ月で破局して実家に戻ることになってしまった。 

なので、とても言い出せなかったとのこと。

 

マッチングアプリで知り合ったのではなく、行きつけの定食屋で顔見知りになって付き合い始めたそうだが、結局同棲を解消して自宅に戻って生活していた時、リモートで仕事が終わってから毎晩出かけ、深夜に帰宅していたのはそういうことだったのかと納得。

 

よくそんなにすぐ相手が見つかり好きになれるものだといささか疑問にも感じ、度胸がいいというか何というか、私にはとてもできないことなので、つくづく私は真面目で、穏やかないい家庭に育ったのだと楽しかった実家暮らしの光景や両親を思い浮かべて複雑な気持ちになった。

 

「お母さんが喜ぶような相手ではない」というので、あんまり聞きたくなかったが、しぶしぶ聞いてみると一回りも年上でバツイチ、子供もいるらしい。

「言い出せずに嘘をついた本当の理由はそれでしょ」

と心の中で呟く。

 

前妻、子供とは養育費の支払いもなく完全に縁が切れているらしいが、親子の血というのはそんなに簡単に切れるものではない。

 

娘は拒食症経験あり、大学中退、大手の会社退職、家庭は親が離婚寸前…

「そんな自分が出会う人なんてお母さんが望むような人はあり得ない、無理」

だそうだ。

 

私がどんな人を望んでいると思っているのだろう、そんな気持ちでお付き合いしているなら、同棲している彼に失礼じゃないか…

 

で、連絡すれば彼が来ると言っているというので会ってみた。

年よりは若く見えて誠実そうな感じのいい人だった。

娘のことをとても大切にしてくれていることは伝わってきた。

 

私に打ち明けて彼とも会わせたということは、彼の年齢を考えても結婚するつもりということなのか、もう娘も大人だし、好きにすればいいと思う。

正直もう疲れてしまった。

自分のことは自分でやってくれたらそれでいい。