最近、時間をかけた料理をしていない。

娘が拒食症になって、カロリーに縛られた食生活が始った頃から料理をするのが怖くなり、以来「以前は何を作ってたっけ?」というくらいレシピが浮かんでこなくなって、毎回簡単な食事で済ますようになってしまった。

 

それが何となく「嫌だなっ」と思えてきて、自分の健康を維持するためにも料理をする気になろう、と方策を考えた。

 

年季の入った台所をリフォームすることにした。

我が家の財政を考えるとそんな余裕はないのだが、リフォームしたって夫の散財に比べたらなんてことはない金額。

パート代も少し貯まったし…

半分やけくそで、私だけが我慢することはないと思い、私自身のリフレッシュのためにリフォームすることにした。

 

小物も便利な物に新調したくてIKEAに一人で買い物に行った。

昼時だったのでIKEAのレストランでランチ。

安くておいしい!

 

少し離れた前の席に若いご夫婦と離乳食が始まったばかりくらいのお子さん連れが食事をしていた。

 

楽しそうに笑顔で会話しながら、お子さんを世話するまなざしがとっても優しいご夫婦。

 

食事が済むと、ママさんが「片づけてくるね」とカートを運び、パパさんがお子さんのお世話をしている。

そんな何ともない光景がとっても微笑ましく羨ましく思えた。

 

我が家には一度もなかった光景。

いつも私は娘と二人の光景。

あんな風に家族でインテリアの相談をしたり買い物をしたりしてみたかった。

スーパーさえも家族で買い物に行ったことはただの一度もない。

「週末には私がカートを押して、夫が子供を抱っこして買い物」そんなどこにでもある日常の一コマが私の憧れであり夢だったんだな、と何となく寂しい感情がこみ上げてきた。

 

還暦も過ぎているのに今さら何感傷的になってるの、と笑ってしまうけれど、偽らざるホントの気持ち。

 

娘にはあの家族のようにほのぼのとした幸せ感じる家庭を築いてほしいと思う。