夫は話し合いの時間を作るように伝えていた日もまったく何事もないかのごとくまる無視状態なので、私の方から一方的に話し出した。

 

あと何年あるか分からない残りの人生を考えた時に、私はこんな夫婦関係のまま生活を続けて終焉の時を迎えたくない。

私の人生、身の丈に合ったそこそこ幸福な人生だった、とほっこり思って死にたい。

今のままでは最期の時にきっと後悔する、だから離婚したいと言っているのだ。

あなただって同じ気持ちなのではないか、と伝えた。

 

夫は黙って聞いていたが、離婚も別居もしない、現在の自分には離婚をするようなパワーというか元気というか、もうない。

現在のままでいい、自分はこのまま人生を終えてもいい、と…

 

工面の話になると、

700万円は申し訳ないけど返済できない。

まだ借金はあるがそれは自分で返済していく。

しかしながら、そのくらいの工面は自分の給料から考えたら大丈夫と思っていた、と言い出した。

 

700万円の工面どころではない、例年、手取り年収の4割をあなたは小遣いで使ってきた、工面した700万円はそんな中でも私が娘の結婚資金や自分たちの老後を考えてコツコツ貯めてきたもの、それを明確な理由もなしに使って、その上転職したことは事後報告、

「10日前に会社変わりました、でも退職金はありません、っていったい何なの⁉︎」

と言うと、自分はそんなに使っていないと言いはった。

 

義母から多額の工面をしてもらってきたことだって分かっている、だから義母は定年まで働いたのにあれしか貯蓄がないんでしょ、と言うと、義母から工面なんてしてもらっていない、とあくまでも否定して、

「だったらもういいから、全財産おいて出て行け」

とキレられた。

全財産っていくらあると思っているのか…

 

世の中では老後の資金は2000万円必要と言われているのに我が家の貯蓄は遠く及ばない。

そもそもそんなふうにキレること自体私の言っていることが正しい証拠。

言い返せないからキレているだけの話ではないか。

 

いったい何にそんなに大金使ってきたのかと聞くと、相変わらず返ってくる答えは仕事。

パチンコに行っていることも認めない。

GPSで調べてパチンコに通っている証拠を持っていることは最後の切り札にとっておきたいので今回も言わなかった。

 

1時間ほど話し合ったが、結果的に離婚も別居も拒否された。

離婚調停申立てに踏み切るしかないな、と考えて話し合いは終わりにした。