義母はロングステイ施設でずっとお世話になっている。
特養はいくつも申し込んでいるけれどなかなか入所できない。
今の施設は思っていた以上に月額費用が掛かり、中でも訪問歯科は1週間に1回のクリーニングで月額にすると5千円を下らない。
入れ歯なのにそんなにクリーニングする必要があるのかと少々疑問。
それに加えて散髪代やらおやつ代やらを含めると義母の年金額を上回るので、この先何年続くか分からないとすると結構現実は厳しい。
コロナが落ち着いてきたので月に2回面会できるようになった。
1回は夫が単独で、もう1回は私がケアマネージャーと共に訪れる。
何回も同じことを聞いてきたり繰り返ししゃべってはいるけれど、痴呆はそれほど進んでいないように見受けられる。
会話もしっかり成立している。
独居の時はキリキリしていて落ち着かない人だったが、施設に暮らすようになってからとても穏やかで安心している感を受けるようになった。
高齢者にとって独居の緊張は私が想像している以上に大きいのかもしれない。
義母とはもう40年近い付き合いだから思うことはいろいろあるし、言われたひどい台詞もしっかり覚えているけれど、離婚しても義母との関係は現状のまま、離婚を伏せて続けようと思っていた。
ところが最近面会に訪れる度にそんな気持ちは薄れてきて、冷たい表現だけれど「他人」を感じる、客観的に義母の顔を傍観している自分にハッとする。
なんでかな?
人の気持ちは変わるってことなのか…