パチンコ発覚は「離婚しようかな」という揺れる思いを「離婚しなければ」という確固たる思いに私を変えていった。
このまま夫婦を継続してもおそらく夫は人生を終えるその時まで今と変わることはなく、娘との良好な父娘関係も家族再生も望むことはないだろう。
パチンコも今さら止められるとは思えない、止めようとも思わないだろう。
眼科クリニックで見たご夫妻のように、穏やかに労り合う夫婦にはなれそうもない。
離婚しなかったら、私はストレスを感じながら悶々とした生活を送ることが目に見えている。
夫婦でいる意味があるだろうか?
終焉の時に「ありがとう」と言える人生だろうか?
もう両親もいなくなって心配させることもなくなった。
覚悟を決めて動き出そうと思った。
気がかりなのは娘のことである。
私は離婚すれば夫の家系との縁をすべて断ち切ることができるが、娘は血縁的に縁が切れないからである。
絶縁状態だったとしても一人っ子の夫に何かあった場合には血縁を辿って娘に連絡がくるだろう。
それが介護だとか看病だとしたら、あまりにも娘がかわいそうである。
娘には以前から「離婚した方がいい」と言われていたので、何気なく聞いてみた。
「離婚したら私は完全に縁切りになるけれど、あなたは血が繋がっているわけだから、たとえ除籍していたとしても何かの折には連絡がくるよ」
すると娘は、
「拒否するからいいよ」
と言っていたが、そうは言っても…
急ぐことはないが、そうそうのんびりもしていられない。
すでに心は離婚に向け一歩踏み出したのである。