4年前に母が胃癌で亡くなり、その1年8か月後に父が亡くなった。

今でも父と母を思い出さない日はない。

 

私は幼い頃より手のかからない子と言われて育ち、精神的な自立も早かったように思う。

何をするにも自分で決めて実行してきたし、両親はそんな私に安心していた。

 

けれど、それは逆に悩みや苦しみを親に相談しないということであり、私は夫の育った家庭が機能不全家族であることや不妊の原因が夫の精子無力症であることを最後まで打ち明けることができなかった。

私自身が家庭崩壊に見舞われていることも母はうすうす気づいている風ではあったが、あえて私は口にしなかった。

 

親に苦しい胸の内を訴えて愚痴を聞いてもらえていたらどんなに楽だったかと思う。

「辛かったら戻っておいで」

と言ってもらえたら人生変わっていたかもしれない。

それなのに、私にはどうしてそれができなかったのか…

どうやらそれが私のインナーチャイルドに起因しているのだろうことに最近気づいたのであるが、これを解決するのはなかなかに難しい。

あるいは私の人生の課題かもしれない。

 

ともあれ、そうしたさまざまな感情が頭と心の中で渦巻き鬱々とする日々を経ながらも、両親が旅立ってから今日までの時間の経過の中で感じるのは、父と母に対する尊敬と感謝の気持ちである。

 

両親の死は、私が無意識に感じ続けてきた、

「親より先には死ねない」

「親に心配や迷惑をかけたくない」

という思いを解放し、

「これからは私自身の人生を見つめて歩き出そう」

という新たな心境に私を変えてくれたと実感している。