バラの国ブルガリア  ~ヨーグルトパラダイス~ -74ページ目

文学博士



今度は、図書室のおじさん。

カフェでお昼ごはんを食べながらパソコンを開いて、楽器の練習まで時間をつぶしていると、新聞を握りしめたおじさんが入ってこられた。

わたしに気がつき、突然「インターネットはあるのかね?ちょっと見せてもらえるか?加藤嘉」と聞いてこられたので、「どうぞどうぞ」とお貸しした。

すると、「おおお、めがね。めがねめがね」と一度図書室へ戻っていき、次に現れたときには、めがねと小さな冊子を持っていた。


メールチェックをしているのやら、何かを探しているのやら、よくわからなかったが、「これ、わたし」と見せてくれたのは、新聞のようなサイトに投稿した記事だった。

「ブルガリアの教育」について書かれていたが、中身はまったくわからない。でも、どうやらおじさんが書いた記事らしい。すごーーい。


「この人も、すごい人なのか。この学校は、一体どうなってるんだsei」と、考えていると、おじさんは片言の英語で

「わたしは、ドイツ人です。文学博士です。詩や本を書いたり、こんな記事を書いたりしています。」

と、ご自身のページも見せてくださった。

「んー。やっぱり、ただものではなかったaya


バラの国ブルガリア  ~ヨーグルトパラダイス~
ロシアの人について書いたのかロシア語で書いたのか何とかで、いくつかのタイトルがあった。そして、最後に、持ってこられた冊子にサインを書いて、「これを、あなたに。わたしの詩集です。どうぞ本」と、わたしにくださった。



そして、「ドイツ語とロシア語はわかるけど、英語はちょっと。」とはにかんで、何も注文しないまま、くしゃくしゃになった新聞を残して去っていかれた。


わたしは、単なる探し物をしているのかと思っていたけど、あとで、お兄さんが「彼は、ちょっと変わってるんだけど、自分の作品を君に見てほしかったんだろうね。でも、ブルガリア語で書いてあるから、君は全然わからないでしょ。」と説明してくれた。


中身はわからないけど、気持ちはわかったsei




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