バラの国ブルガリア  ~ヨーグルトパラダイス~ -132ページ目

ロード ~アイスバーン状~

今日は、昼からの授業しかなかったが、高校生の面接練習があったり、突然舞い込んだ指導計画提出の詳細を聴きたかったりで、10時ごろに家を出た。ゆっくり用意してうちを出たので、気持ちにゆとりがあった。


いつもカギをかけるのに何回まわしても空回りする、一番むずかしいカギが一回でかかり、

「やったー☆今日はツイてる☆ラッキーデー音譜」とテンションがあがった。授業も3時間とゆとりがある分、さらにうれしかった。

「なんでもないようなことが幸せってこういうことかなあ」と、うきうきだった。


しかしそれは、ほんの一瞬で奈落の底にたたき落とされる。


外へのドアを出た瞬間、「ラッキー」に浮き足立っていたわたしの第一歩は、思いっきりツルーッとすべり体が宙を舞ったそんな~~~~!!ここへ来て始めてのコケ.だった。

「なにが、ツイてる☆、だ。。。」

雨が降っているのに凍結を予測できなかった自分のふがいなさを反省して、ゆっくりと起き上がり、わたしも抱えていたパソコンも無事でよかったsei、、、と思って次の段に足を下ろした瞬間、

またコケた。。。。。。。。

「今日は、、地獄だ」倒


一面が凍っていた。雪に見えるところもコンクリートに見えるところも水たまりに見えるところも、すべてツルッツルのアイスバーンだったスケート。

ひたすら坂道を下っていくこの行程を、どうやって歩いていけばいいというのか。行くのをやめようかと思った。こっちが、本来の「浮き足立つ=恐れや不安で逃げ腰になるコソコソッ」だ。



ちょうど一年前に、

このように滑った日を、

昨日のことのように、

今はっきりと思い出す。


当時受け持っていたのは中3で、卒業前の愛校作業として廊下のワックスがけをするのに、まずワックスをおとすための液体を廊下一面にまいたところで、思いっきり滑って、肋骨を折った。


痛くて痛くて、肺が圧迫された衝撃で息ができず、近くにいた生徒が心配して、彼らも滑りながら駆け寄ってくれた。わたしは、この子達に心配をかけまいと、

微笑みを浮かべたまま、立つのも無理な症状。

ゆすってくれてる彼を、気絶しそうに見上げて、

彼の手を握り返し、「ホネガ、オレタ。。。。」と言った。


それだけをなんとか言い残したあとは動くこともできず、いっぺんに汗がふきだしてきて、息ができずに死ぬと思ったし、筋肉が骨からはがれて骨自体もずれている感じがした。


あの悪夢のような出来事が一瞬でよみがえり、今回は動けたので、心の底から無事を祝った。と同時に、「このあとまたコケる、次こそまた骨折かも知れない」、と考えると、次の一歩が踏み出せなかった。

その場で考えること、30秒。「がんばっていってみよう」と腹をくくり、おそるおそる歩き出した。


ツルツルツルツルツルツルツルツル。すべるビールマン

つるつるるつるつるつつるつるつる。スベル!イナバウアー


恐怖心との闘いだった。


やがて、広い通りまで出てくると、例のごとく雪解け水のせせらぎが流れている國道を、踊るように駆けることにした。命が救われた思いだった。なんまいだー。ジャバジャバがいやだと言ってごめんなさい、と懺悔した。校庭もツルツルで、恐る恐る次、またその次と足場を探しながら進んでいった。


そうして、いつもの倍、時間がかかった地獄のロードをクリアすることはできたのだった。


その後右矢印第2章


の前に、

当時、いろいろと助けてくださった皆様、ほんとうにありがとうございましたsei




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