福山けいばとローゼンホーマの足跡を残したいという気持ちで始めたこのブログ。

記録をひも解くことはもちろん最も重要なのですが、ファンの目線で、ファンが親しんだ福山けいばの姿を残したいというのが趣旨としてはけっこうウェイトを占めています。




ファンが最も親しんだもの…馬券ですよねー、やっぱり。





つい最近、1978(昭和53)年度と、翌79(昭和54)年度の福山競馬場の馬券を入手しました。


過労気味でもメンタル凹んでても、福山けいばに使う気力体力は、ある。










写真左の穴あき馬券3枚がそれです。


今やマークカードで「複数の組み合わせ」と「希望する金額」を購入できる時代、いや、もはやそれすらも時代遅れになりつつあるネット購入が主流の昨今、穴あき馬券とはいかにも骨董感ただよっています。



穴あき馬券が発売されていた当時は、窓口ごとに枠連の組み合わせが決められていて(1-2の窓口、1-3の窓口、…8-8の窓口)、買いたい組み合わせごとに並ばなければなりませんでした。

また、単勝専用と複勝専用の窓口もありました。

つまり、ファンは1点勝負でない限り、窓口を“ハシゴ”しなければいけなかったのです。









まずは昭和53年度の100円券。

「豆券」と呼ばれたりもしました。


「第13回開催・6日目・第10レース・枠連6-8に100円投票」というものです。


当該レースは10頭立てで、6枠6番のカワナミは2番人気、8枠9番ハナノマロツトは6番人気で同枠10番ニユーツキクモが3番人気。



結果は果たして…1着が4枠4番のダイニビツク(弓削和彦騎手・5番人気)、2着が1枠1番ピエルローズー(番園一男騎手・1番人気)。


豪快に外れていました (☆∀☆)









昭和54年度の1000円券。

通称「特券」です。


100円券を10枚発行するよりも手間が省けます。



このように、昔は馬券1枚につき「組み合わせ」と「金額」が固定されていたんですね。

手広く多点買いをすれば、あるいは大金を突っ込めば、枚数もすごいことになります。


そりゃあハズレ馬券が紙吹雪になりますよね。

 

防止策として、ホッチキスで留めるなどしていたようですが。



こちらは「第3回開催・4日目・第10レース・枠連1-8に1000円投票」というものです。


当該レースは9頭立てながら、人気が割れ気味の難解レース。

1枠1番のトスカイオーカーは3番人気、8枠8番イワサンカブトは2番人気で同枠9番ホマレウインドが7番人気。


結果は…1着が4枠4番のホマレマドンナ(神原勝志騎手・3番人気タイ)、2着が6枠6番ホツカイクラウン(浜田輝和騎手・1番人気)。


またしても気持ち良く外れていました (´-ω-`)







もう1枚、昭和54年度の特券。

よく見ると、前のものと色が違います。


穴あき馬券だけにアナログ…おっと、すごいオヤジギャグが。


アナログな馬券は、発売や払戻もアナログ。

取り違えを防止する意味でも、開催ごとに色を変えていたようです(100円券と1000円券ではサイズも違っています)。



今度は「第8回開催・初日・第10レース・枠連5-7に1000円投票」になります。


当該レースは10頭立てで、5枠5番のフラワージヨオーは6番人気、7枠7番ロツコーフエアーが断然1番人気で同枠8番ナインオーバーは4番人気。


結果は…1着が8枠9番のヒフミフオード(高本敏明騎手・2番人気)、2着が4枠4番キングカズヒコ(桑田忠規騎手・3番人気)。


今までと同じ2番人気&3番人気で買っていれば当たってたのに… (´;ω;`) ブワッ



まあ、当時この馬券をお買いになったファンの方は、この3枚だけということはもちろんありませんから、当たりもハズレもいっぱいあったことでしょうね。




ちなみに、最初の写真の右側の3枚。

これらはマルチユニット馬券と呼ばれる、「複数の組み合わせ」と「希望する金額」をおのおの記録できるものです。



実は、穴あき馬券とマルチユニット馬券の間には、シングルユニット馬券のフォーマットがあります。

シングルユニット馬券は、「組み合わせのみ自由に指定できる」もので、窓口を“ハシゴ”しなくて済むようになっただけでも大きな進歩をもたらしました。


そのフォーマットは、1989(平成元)の夏開催までの10年間使用されましたが、私がローゼンホーマと初めて会ったときは「金額も自由に指定できる」セミマルチユニット馬券に改良されていました。


穴あき馬券が福山競馬場開設当初から同じフォーマットだったのかどうか、シングルユニット馬券からセミマルチユニット馬券へ切り替えられたのはいつなのかなど、調査を要するポイントはいくつかあります。


しかしですよ、ローゼンホーマと出会ったころの馬券フォーマットですから、是が非でも欲しいところです。


ハズレ馬券、とっておけばよかったなあ~ (´·ω·`) ションボリルドルフ