鈴鹿の主稜線に上がる登山道は、なぜか三重県側から登り始める道が殆ど。
滋賀県側から登る人は少ないんです。
数年前に滋賀県側の甲津畑から入った千種街道、距離は長くとも勾配がすこぶる緩やかでとても歩きやすかった!
やはり商人が行き交った街道は上手く作られていますね
同じような街道が主稜線の八風峠にも通じていることを知ってから、そっちもずっと気になっていました。
梅雨入り前のこのタイミングで行っちゃおう!
山越えのなが~い石榑トンネルの入り口手前に駐車。
休業中、というか、もう潰れてしまったエコロジー八風キャンプ場の中を通り抜けて行くようです。
釈迦ヶ岳登山口となっていました。
ってか鈴鹿10座って未だに全部知らないかも。
私は踏破してる?してない??
(後で調べたら踏破していませんでした。残り2座!)
まずはしっかり舗装された林道をひたすら上がって行きます。
めちゃ綺麗に整備されてるなぁと思ったら、看板に王子製紙と書いてありました。
さすが大手
歩き始めて50分、ようやく登り口の標識が出てきたので林道とはさようなら~。
登山道に入るとすぐに足元に白い卵のようなものが。
あっ、銀ちゃん!
たくさんの銀竜草に出会いました
道は急登とは無縁な感じでとても緩やかですが、渡渉ポイントが何回も出てきます。
テープを追って右へ左へ忙しい
でもこういうのが楽しかったりします
標高が上がってくるとイワカガミがまだ咲いていました。
ホワイトさんみっけ
あれ??もう稜線に着いた!?
1時間ちょっとで主稜線に出られたのは意外でした。
そりゃそうか、登り始めが既に標高500mだったもんね。
標高950mほどの中峠に飛び出すと、絶景が迎えてくれました
カシラコ谷の登山道は沢沿いで水音が涼やか、新緑が眩しい気持ちのいい道でした
それにしても沢の水がしっかり流れているうちは稜線にはまだ遠いと思っていましたが、ここは違いましたね。
主稜線上に湿地があったり、仙香池があったりと、この区間は面白い
ここからは南峠を経て段木尾根取り付きへ向かいます。
展望抜群の稜線歩きを堪能
気持ちのいい道が続きます。
風がちょっと強いけど
稜線上にもイワカガミが残ってくれていました。
淡いピンクが可愛すぎる
比良の武奈ヶ岳界隈で見るイワカガミよりも、どれもちょっと小ぶりな感じでしたね。
中峠から15分ほど歩いてきました。
ここら辺かなぁと段木尾根の取り付きを探します
前回一度来た時から何年もたっているので、案内プレートが出来てたりしてと思っていましたが、目印は相変わらずテープだけ。
稜線から急斜面を100mほど下って段木に無事着陸!
初めて来た時は風が強くて長居できなかったのを覚えています。
が、今回はそれ以上の爆風が(笑)。
ぐぇぇ・・帽子を押さえていないと顎紐で首が締まる
あおられて何度かよろけましたよ
それでも頭上は青空、海も見えるし、すぐ撤収するのは惜しい。
と、風除けにいい大きさの岩があったので、この陰で上手く休憩できました
段木ランチが叶った~!
嬉しい
ゆっくりと絶景を楽しんだら再び主稜線へ。
中峠へ戻り、そのまま稜線を進んで八風峠へ向かいます。
さっきは気付かなかったけど、サラサドウダン咲いてる!!
これ一本だけ見つけました。
ラッキー
この辺りは植生も相まって本当に素晴らしい景観
鈴鹿の主稜線で展望№1区間だと思っています!
最高~~
段木から40分ほどで八風峠まで歩いてきました。
ここには名物の赤い鳥居があるのですが、人気の休憩スポットでもあるので登山者でいっぱい。
ここはスルーして進みます。
すぐに八風谷の入り口に到着。
いよいよ八風街道歩きの始まりです。
ワクワク
のっけから足元フカフカ。
やっぱり歩く人は少ないんですね。
でも道はすごくいい感じ。
勾配が緩やかだし、広々している所も多くて快適です
さすが多くの近江商人で賑わっていた交易路ですね
終始緩やかに下ってきました。
もっと荒れた道を想像していましたが、令和5年設置のレスキューポイントの看板も出てきたりして、全然そんなところは無かったです。
テープはあるし、踏み跡は明瞭で不安なく進めました
後半は渡渉が何度も出てきますが、水は綺麗だし、ミニ滝もたくさんあって爽やかな雰囲気でした
最後は植林地帯になり、河原を渡って登りで歩いた林道に合流。
八風峠から1時間ほどでした。
周回完了~!
今回歩いた滋賀県側からのルートは両方とも勾配が緩やかに作られていて、思っていた以上にゆったりと歩くことができました。
主稜線の絶景といい、良いとこどりをした感じかな。
また一つ、素敵なルートを発見できました