前回の続きです。
コヤマノ岳南稜を登りきり、コヤマノクラウンにご挨拶。
これだけ見えているということは、積雪は多いようで1m無いですね。
この辺りで再びおにぎりタイム
さすがにここからは上着も着ておかないとね
さっきまで前後を歩いていた方々が行ってしまうと、微かに風の音が聞こえるだけの静かな空間。
ゆっくりと白い世界を楽しみます
青空じゃないので写真では映えませんね。
でも霧氷がとっても綺麗
自然が作り出すアートってほんとにすごい
静寂の銀世界
この辺りの森はいつ来ても気持ちが良くて好き
分岐に来ましたが、八雲ヶ原へ向かうパノラマコースにトレースは無し。
えーどうしよう、帰りはここから下ろうと思ってたのにな
とりあえず山頂を目指して進みます。
先ほどの方々に追いつきました。
山頂直下は雪が深くて、トレースを辿っても足の付け根まで埋まることしばしば
みんな苦戦してるなぁ~~
それでも私がワカンやスノーシューなしのアイゼンのみで上がれたのは、小柄なゆえの体重の軽さが功を奏したんだと思います。
ラッキー
トゲトゲ霧氷を見ながらゆっくり上がっていきました。
そして比良駅から約4時間後、ついに登頂!
武奈ヶ岳、今年もよろしくね~
真っ白で眺望はゼロ。
なのですぐに下山しまーす!
すぐ前を歩いていた方も同じタイミングで下山されるようなので、なんとなく一緒に歩くことに。
パノラマコースに足跡がついているといいんですけどね~、と喋りながら分岐まで戻りましたが、やはりまっさらな雪面が広がっているまま…。
私「どうします?」
「このまま来た道を戻るのもちょっと物足りないし…」
私「行けるとこまで行ってみます?」
「行きますか!二人なら心強いですし!」
ということでラッセル開始
お互いにこの道は最近歩いていないということで、とにかく赤テープを探しながら下りました
…雪をかき分けて進むってこんなに大変なんやぁ
ぜんっぜん進まない
しばらく進むと、後ろから若い男の子二人組が付いてきているのに気づきました。
「足跡あったんで、じゃあ行けるかって思って‥」と、トレースにつられて来たみたい。
私たちが先頭だと伝えると驚いていましたが、どうしても八雲ヶ原に行きたいらしく、途中からはラッセルも交代してくれました。
そうやって4人で道を探りながら進むことに。
新雪に苦戦したけど面白かった~
ゲレンデ跡に着くと、あとは眼下に見える八雲ヶ原に突き進むだけ
途中で振り返ると、後ろからどんどん人が来てるし!
みんなトレースがあるとつられて来ちゃうみたいですね。
八雲ヶ原まで下ってくると、二人組はためらわず池の方へ。
「これがやりたかったんですよ~!」と笑顔で手を振ってくれました。
なんと!
完全に八雲ヶ池の上を歩いてるしーー
チャレンジャーだなぁ
さらに後ろからベテラン風の方々が来たので、八雲ヶ原からは先頭をお任せして北比良峠を目指します。
ここからは歩き慣れた道のはずだけど、景色が全然違って新鮮。
平坦で普段は楽勝な道も、たっぷりの雪に覆われると一歩一歩が重くてノロノロしか進めない
どこまでラッセルが続くのかなと下山時間を気にし始めた頃、前方からこっちに向かって歩みを進める団体さんの姿が
私達が下る予定のダケ道を上がって来たそうです。
良かった、よく歩いてきてくれた、とお互いのラッセルを褒め合い、笑顔になり、感謝をし合いました
トレースが繋がる瞬間って特別な感動がありますね。
本当に嬉しかったです
トレースをつけてくれたとはいえ、まだ柔らかいので楽々登れる感じではなく
これが最後の登りだー!
がんばれ私ーー
北比良峠、やっと着いた~!
いつも山頂から1時間足らずで下ってこれるのに、今日はたっぷり2時間が経過。
やっぱ雪は手強い
わぁ、ダケ道からもくっきり琵琶湖が見える!
落葉した木々の隙間から景色が楽しめました。
この時期限定やんね
道中のすれ違いではテント泊装備の方がいっぱい
登山道の雪は踏み固められ過ぎていて、ちょっと膝が痛くなる感じではあったけれど、まぁまぁスムーズに下山。
比良駅まで無事に戻ってこれました。
武奈ヶ岳山頂から…4時間半!
今日はよく歩いたな~
でも色々な体験ができて、温かい人たちとの出会いがあって、なんだかんだであっという間の8時間半だったかも。
とても達成感のある、充実した一日になりました
春夏秋冬、やっぱりいつ来てもこの山は楽しすぎ