ファーブル昆虫記を読む | Rosemary's House

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最近本を読むのが楽しい


何でも読んでみたいと言ってもやっぱり私好みの物


今回は「完訳 ファーブル昆虫記 第1巻上」





ファーブルといえばふんころがし・・・虫の事知らないし好きでもないけど私でも知ってるふんころがし


読むのは初めてです。


10巻揃っている中の第1巻の最初に堂々とスカラベ・サクレの事が書いてあります。




牛や馬の糞を丸めてでこぼこ道を土の中の巣まで運ぶ様子は面白い。

他からやってきて助けてくれるのかと思ったらよこどりされたり・・・人間の世界でも似たようなことがと

笑っちゃう

巣の中に運び込むと球がなくなるまで延々と食べ続けますふんがひも状にこれも延々と

それとは別に育児球という丸めた糞の中に卵を産みその中で幼虫さなぎ成虫と育ち、

一番内側は卵からかえったばかりの幼虫が初めて食べるための粥状それから成長に応じて層になってる




狩りをする蜂、タマムシツチスガリは土に穴を掘り部屋を造り

そこへタマムシを捕まえてきてそれを子供のえさにする。本人は花粉や蜜を食べているだけなのに。

小部屋に普通は三匹のタマムシを入れその一匹に卵をうみ成虫になるまでにその三匹を平らげる。

タマムシは神経策を一瞬にさされるとこん睡状態になり幼虫が成長するまでの二・三週間新鮮に保たれるという。そのような技をだれに教えてもらったわけでもなくやってのけるのは本当に不思議


虫の不思議な話を楽しみながら

美しい南フランスのアビニヨンの風景を想像し

フランスのあの時代の世の中、生活の様子なども興味深く

同じ時代のダーウィンの進化論を否定していたことを知ったり・・・面白かったです


翻訳された奥本大二郎さんがフランス文学者でありながら昆虫博士のような方だからなおさらでしょうね。

各ページの下にイラスト、解説が付いていたのも読みやすくて良かった。



明日は図書館に返却です。