色々な紙で試しています。左はワーグマンの裏面、右はアルシュの細目。簡単に描いたので雑ですが、これならレッスンに使えるかな。
これはあるあるかもしれないのですが、手術後や、抗がん剤をやっていた時は、その痛みなどをなんとかすることに集中していたので、ひたすら寝るなりして、「何かをしなきゃ」は少なかったのですが、一応それらが終わり、今度はまた現実のあれこれをやる状況になってくると、いや〜現実はとてもハードです。
まだ身体も本調子ではなく、しびれ、だるさ、疲労感はかなりあるのですが、歩こうと思えばなんとかなるし、家事も休み休みできるし、なんといっても絵を描くことはできるのです。
ただ、どれも元気な時の半分以下の体力でやるので、疲れてしまうのと、許されるなら一日中寝ていたいくらい眠いので、ふと病気でいた時楽だったなと思ってしまったのです。
いやいや、これは危険な考えです。
それって、刑務所から出所した人が現実の厳しさに耐えかねて、また刑務所に戻ろうとしてしまうヤツに似ている?
もう病気はしたくないです〜!
抗がん剤が終われば、わーい!ヤッホー!これで終わりだ〜!となると思っておりました。ところが、まだまだ身体の方は衰えたままです。2年半ほど寝て過ごしましたから当たり前ではあるのですが。
これから体調を整え、体力をつけることがまず、並大抵ではないようです。運動苦手な私が、少しでも歩いたりするのすら、とても大変なことでして。
仕事も、とりあえず絵は描ける、レッスンもできそう。なのですが、絵を売る準備がさっとできない。レッスンの内容がなかなか決まらない。と、スイスイできなくて、もどかしいです。
そういう時は、絵を描くことかなと思っていますが、現実的なあれこれが迫って来ますしね。
なんとかなることもわかってはいるのです。
病気の後の回復までが、これまた大変なんだなと、経験してみないとわからなかったことをまた知りました。
なぜ、せっかく刑務所から出ることができたのに戻ろうとするのか、少しわかったような気がしたのでした。
もちろん、戻りません!ただ、人間の心理の複雑さと、体験というのはすごいことだなと思いましたね。