コンシェルジュリーの血飛沫(抗がん剤5回目4日目夕) | *RoseLotus*

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油彩画、水彩画、パステル画(天使画)などを描いています。エンジェルリーディングもしています!大腸がん、子宮体がん、卵巣がんの経験を通して感じたことも書きはじめました。

時の経つのは本当に早くて、抗がん剤投与からもう4日目。


昨日の夜は、なんとか起きて続きを描きました。ほぼ終了。




もっと綺麗に写真を撮らないと…。


描いた後は、ベッドで寝ながら携帯でNHKプラスでオリンピックの開会式を見ました!楽しみにしていたので、気合を入れて見ていたはずが、気づいたら眠ってしまって、コンシェルジュリーの血飛沫なところで目が覚めて、「なんだ⁉︎この赤いのは?」となり、そのあとはなんとかセリーヌ・ディオンの「愛の讃歌」で感動しましたが、中間はほとんど寝ていたことに気づき、あとから追っかけ再生で、だいたい全部見ました!


細かい感想は山のようにあるけれど、書ききれない感じです。ふと気づいたのは、各国の旗の色、特に水色がものすごく良い色で、布のせいなのか染料なのか、いつものオリンピックより美しいと感じました。


私はパリには2日間だけ行ったことがあります。そのあとはロンドンで、ブリティッシュエアウェイズでロンドン経由で行ったのですが、荷物が届かなくて、パリの初日は着替えたりできず、ブリティッシュエアウェイズからもらったアメニティで過ごすというハプニングでした。


次の日には中までびしょびしょに濡れた荷物が届きました。無くなるよりはマシでしたが、参りました。


たった2泊だったので、ベルサイユ宮殿と、マリー・アントワネット最期の場所、コンシェルジュリーに行ったのです。


ベルサイユは空いていて、マリーがのんびり過ごしたというトリアノン宮殿もゆったり見ることができて、「退屈だったろうな」となんとなく思いました。


そうそう空の色や雲が、西洋絵画そのもので感激でした。空って場所によって色が違いますね。


そのあとの、牢獄コンシェルジュリーは意外にも街中にあって、観光客向けに囚人やマリーの等身大の人形などもあって、少し滑稽でしたが、なんとも切なかったです。


日本人は、あの「ベルサイユの薔薇」がありますから、フランスの方たちとはまた別の思い入れができてしまっているかもしれませんね。


あの時は、ちょうど遠藤周作さんの小説でマリー・アントワネットのことを読んで行きました。とても面白くて一気に読んだのですが、もうほとんど中身は忘れてしまいました。


夜の街並みは本当に美しく、オペラ座が見えた時は感動しました。食事は塩味が強くて、壺に入ったスープも辛かったな。フォアグラを頼んだら量がすごくて、ババという、日本だとサバランというラム酒漬けのお菓子がどこにでもあった気がします。


何もかもがいちいちおしゃれで、流石だなと思いました。


そのあとロンドンに行ったのですが、ロンドンに着いた時は何故かほっとしました。なぜでしょうね。英語が少しはわかるのと、2回目だったからなのか。


もうヨーロッパまで旅行に行くのは難しいかなと思いますので、あの頃行っておいて本当に良かったです。


今回のオリンピック、街並みもたくさん見ることができて、これぞパリ、フランスというものを次々と打ち出してきて、セーヌ川を船で選手入場とは驚きました。


セーヌ川が残念ながら、あのモスグリーン色で、道頓堀より汚染されているなどというニュースも読んだのですが、面白い企画でした。


選手の方たちのユニフォームがあまり見ることができなかったけれど、あの人数の人間を船に乗せたり、トイレや食事、雨の中本当に大変なことだと思いました。


最後に気球に点火をするとき、「愛の讃歌」の前奏が流れた途端、こう来たかと思いました。ベタじゃないですか。


オリンピックにこの愛の歌を持ってくる?これはキリスト教のアガペ的な愛ではなく、恋愛の歌でもありますよね。


私の中では、「花子とアン」で仲間由紀恵さんが駆け落ちをするときに、美輪明宏さんの曲がずーっと流れていたのを思い出してしまいます。


そして、誰が歌うのか、声が聞こえた時はわからなかったのですが、なんとセリーヌ・ディオン。難病だと聞いていましたが、銀色のドレスがキラキラ輝いて、見事に歌っておられて、流石に泣けました。


正直、ダンスなどもKPOPや、トラヴィスジャパンとか、最近日本の人たちもすごいから、振り付けがださく見えてしまったのだけど、この歌で全てが収まるくらいの凄みがありました!


かなり満腹感のある内容で、色々ツッコミどころも満載でしたが、フランスらしさは充分出ていたと感じました。


身体もかなり痛くなってきて、今回は少し胃の調子も良くないけれど、なんとか食べているし、オリンピックのおかげで気も紛れています。


美しいのだけれど、とても肉食な感じ。お米とお味噌汁があればなんとか生きていける日本人とは、色々違うんだろうなあなどと久しぶりに革命的なたぎる血やお肉いっぱい食べた後のような、なんともいえない感覚に浸っております。


へとへとでございます。でも、しっかり見ることができて悔いはございません。副作用の痛みと共に見たパリオリンピック開会式、一生忘れないでしょう。