ツールドにし阿波2 山岳区間 | くるくるもぐもぐ日誌

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ロードバイクの関西お出かけ日記と、出かけた先で収穫したおやつの記録です。
相棒は、TREKの Madone6とLexa slxです。
日本史とカフェとポタリングが大好きです。ダムカードを集めています。たまに絵を描きます。
話はたいてい長いですので、お暇なときにどうぞです★

今回の大会で登るところは、大きいところで3カ所。

京柱峠(標高1134m・距離18.1km)
落合峠(標高1520m・距離13km)
西山(標高822m・距離11.2km)

落合峠と西山の間に桟敷峠があるけど距離が2.3kmと短いので、大きいところは上記の3つ。

2年前参加した当時のDコースでは、京柱峠・落合峠・桟敷峠までで終了でした。

そこまででも結構な疲労度でしたが、さらにもう一山走るのは未経験です。

みんなは、「本当の苦しみは最後の西山や」という。

うええ…怖いやん(´Д` )
頑張って、走りきりたい。

では行きます。

最初の登坂区間は、京柱峠。

18.1kmの登り区間です。
京都にいて、斜度がキツイ坂はあるのだけど、さらにここまで長い峠を走れることはありません。

しかも長いからって緩いわけでもなく、斜度もかなりあるのです。

2年前にベテラン勢から授けてもらった策は「京柱峠は頑張らない」…でした。

確かにここで張り切ると、この後に控える落合峠で泣くことになります。



ここはまだ、162km中の30km地点なんです。
ほんの序盤戦なんやから、そのつもりで節約していかねば。



デジカメ無くてiPhoneしか持ってきてないので、わざわざ取り出して写真を撮ってる余裕はないのですが、早朝の山里は冷たい空気に包まれて、とても気持ちいい。

明度の高い朝の白いひかりが、整然とした木立の間に射し込んでいて、美しい景色です。

「きれいやね」と話しながら、トコトコ登っていきます。

最初の登坂ペースが出来るまで、ちょっと落ち着かない。
「もっとゆっくり登りなさい、力入れすぎ」と注意を受ける。

自分では全然力んでいないつもりなんだけど…。

私に合わせて走ると、ワットがめちゃくちゃらしい。
そんなこと言うても、私の自転車にパワーメーターなんかついてない。
いつものように、登れるように登っているだけなんだけど……。

ガーミンも見てなかったので「ペース上げたっけなあ…?」と思いながら、意識して体の力を抜く。

しばらくそうしてユルユル登っているうちに、途中で声かけながらすぐ側をすり抜けてった人がいて、「わあっ!」と驚いて顔上げたらnakaさんでした。

もーなによー! 
ビックリしたやんかぁ。

あれっ、nakaさんひとり?
バリーさんたちと一緒ちゃうんですか?

えっ、別々になってしもうたの?
遅いけん、て~?
またまた何を言いよんですか、nakaさんでほれは無いでしょ。

…なんて、ひとしきりお喋り。


その後、nakaさんとお別れ。
naka軍曹ペースにはついて行けませんわっ(´Д` )

徳島勢、相変わらずみんな速いな~!
さすがです。

でもみんなが今までと変わらず速いのが、それが何だかとても嬉しい。
みんな元気が一番いい!

私は速さは二の次で、時間内完走を目指して頑張るぞ。



京柱峠の上には、峠の名前の立て札がある場所があるのです。

2年前は必死すぎて、気づかないままそこ通りすぎちゃったんで、今回は絶対写真撮るっ!

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ここやー!

気づいてみれば、前回はこんな大きなものがなぜ視界に入らんかったのか…汗

瀕死すぎるよ、過去の私。

いま徳島県から高知県に入っています。
京柱峠CP到着までで、チャリさんズタイムチャートの目安タイムまで12分の貯金を作ることができました。

よしよしっ いいペース。

あんまりたくさん食べ物欲しくないけど、枯渇してからじゃ意味ないし、ちょっと補給しとこうか。

エイドで一個パンをもらい、ボトルにお水を足して、駆け足スタート。

ここのCPでお友達のえりちゃんがスタッフさんをされてたみたいで、知ってる人が通るのをオヤツ持って待っててくれたみたいなんやけど、そんなバタバタした有様だったので、気づかずに出発してしまった。残念(´Д` )あせる

ここからは、下りです。

下り。
全然楽じゃない崖下り

私の握力と、ムチウチの首と、骨折した背骨では、かなりダメージをくらいます。

「ゆっくり下ります! 集中します!」と、スタート前にハマーさんに宣言。

というか、自分に言うてるようなものだった。
声に出せば、言霊みたいに自分の中にも残って、その通りにできる気がして。

10%を超える厳しいつづら折れ13.6km。

「集中! 路面しっかり見て! 危険予測、減速早め!」と唱えながら降りて、栃之瀬小学校CPに到着。

はー、はー、大変やあせる

いま何分!?
えーと、通過目安タイムまでは17分の貯金!

…余裕があるとはいえんなあ。
パンク一発でほぼ帳消しされちゃう。
もうちょい頑張っていかねば…。

小学校グラウンドは少し高台になっていて、そこまでは「自転車を降りて歩いて上がりなさい」とのこと。


上がっていったところにスタッフさんたちのテントがあり、そこで通過チェックを済ませて、次はいよいよ大ボス落合峠へ向かいます。

あと残りは… 100kmくらいか!
ひー(´Д` ) 遠いわ。

「どの辺から登り始まる?」とハマーさんに尋ねられたけど、全然道覚えてないからわかんない。


鬱蒼とした木立の間をぐるぐると登ってゆきます。

時折後ろから追いついてくる集団が、楽しげに話しながら追い抜いて行きます。
ふくてんさん、kazさん、TT井さん達ピンクジャージのTKFのみなさん、ホント軽々と消えていく~!

私はノソノソ。
でも絶対休まないぞ!

だんだんペースもばらけてきたのか、走っていても参加者の姿はひとりふたりぐらいを見かける程度になってきました。

落合峠は13kmの登り。

標高1520m地点まで登ってゆく、大きくて高い山の峠道です。

標高高く、木々も少なくなって、青空と路面ばかり睨み続ける激坂の途中でも、ふと横を見れば、道の脇で咲き誇る赤い山つつじが美しかった。

写真はないけど。

てっぺん登りきるちょっと手前にCPがあって、そこにたどり着く手前あたりのコーナーに、相変わらず超いいカメラ構えたtoyoさんがいた。

この日は撮影班スタッフなのやって。
ご苦労さまです!

その超いいカメラのレンズを、こちらに向けて構えてくれました。

うわわ、え、笑顔!
爽やかな笑顔で写るんや!!!

アカンっ、顔が、こわばっ………!!


うああ~バカ~!
変顔で通り過ぎてしもたやんかああ…(´Д` )!

toyoさん今のやつ、ええ感じにphotoshp整形入れてから公開してくれへんかな…!(´Д` )(哀)


「やってもーた感」で目をしょぼしょぼしながら、やっと落合峠CP到着!

いま何時っ? 

えーと…。
やったっ、チャリさんズタイムチャートでは36分のタイム貯金ができました。

はあ~、疲れたね。
ちょっと休憩しよか。

スタッフさんでmiyokoさんラブラブがいた~♪

ここのエイドには、コーラの振る舞いもありました。

ハマーさんが大喜び。
コーラはええんやぞって。
ええ~そーなん~?

私はあんまりコーラ好きじゃないんやけどなあ…。
でも今、冷たい炭酸飲んだらスッとするかもしれへんな。

紙コップやからそんなに量多くないし、1杯もらってみる…。

そしたら…。

うわあ、うまーい!!

なにこれ。
コーラが美味しかったの、初めて。

160mlのミニ缶ですら飲みきれず捨ててた私なのに、疲れてたからなんかなあ。

食欲も出て、それ以外にもパンとカットバナナをもらって、ちょっと休憩。

ハマーさんも、ここでは結構食べている。
あんまり補給食べるひとじゃないのに、珍しい。
さすがにちょっとお疲れかも。

そこから少し登れば、落合峠の頂上です。

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ふわー! 着いたぞー!


高いところまできました…。
ここは地上から1520mです。

ここから下界へ降りるまでには、あともう一つ、桟敷峠を登らねばなりませんが…。

落合峠からの再スタート前に、ジッと自分の体に意識を巡らせてみる。

あとまだ桟敷と、もう一山残っている。
今の残りの体力で走れるか?

脚はまだ終わってない。
まだ登れる。

いける、と思う!

よし。
頑張るぞ。

落合の下りも慎重に……。


コース上、危険と思われるところには赤いのぼりが立っています。
その赤いのぼり、結構ある。

つまり、相当の頻度で危険てことです。

気を引き締めて! 
無事にゴールせな、走ったことにならへん。

登りの時は、私がマイペースに走れるよう先行しますが、下りはハマーさんが先行しています。
だからといって、別に待ってくれるわけではないので(笑) あっという間に見えなくなる。

でも気にしないっ! 
ついていかない。
私はゆっくり、確実に下ることに全力を尽くします。

しばらくして下りは一段落、先に下り終えてゆるゆる徐行してたハマーさんと合流して、また登り始めます。

桟敷峠に入りました。
この峠は3kmほどの小さな峠です。

さっきまでの登りに比べたら、あっという間に終わります。

上まで行ったら、たっちさんがいたっ!
今年も桟敷峠の番人なんですねーっ(*^_^*)

あれ? でも… 
大事なものが無いのやないですか?
すると、にやりと笑うたっちさん…。

そうです、以前はここでガリガリくんが貰えるコーナーがあったのに…。

今年はここじゃないのだって。
どこよー?

まあ、多分止まって食べてる暇ないやろし、今年はガリガリくんはスルーせなあかんかなぁ~って思ってたので、いいのですが…。

はっ!びっくり
そうや、今のタイムは!?



ええと…。

おお、27分の貯金です!爆笑
さっき休んだ分も合わせて、時間の余裕はちょっと減っているけど、下りはゆっくりと決めていたからOKOK。


この分なら山を降りてから、ぶぶるパークのエイドでちょっとごはん食べても大丈夫かもね?

さあ、ここからは一番危険な下り区間。

またしてもあっという間に消えていくハマーさんの後ろ姿に、「わたし、ゆっくり下るからぁーー!」と宣言して、下りスタート。

12kmの下りで、斜度平均で-8.6%あるのです。
もう、途中で首は痛いわ、背中は痛いわ、腰は痛いわ、手は痛いわで…。

「限界だ」と思ったら、最悪途中で止まって、休んだっていい。
でも、休むなら早めに休もう。
限界まで耐えるのは危険だ。

安全に、安全に……!

路面をよーく見て。
減速は早めに!


念仏のように唱えながら、なんとか、ノンストップで山を下り終えることができました。


こういう時、後ろに誰かにくっつかれると追い立てられてるようで焦ってしまうあせる

後ろで全然離れない誰かのラチェット音に、「遅くてごめんよー!でも無理なんじゃー!!」と思いながら走っています…。

下界に下りてくると、もわっとした温かい空気に包まれました。

うわあ、麓はあつーい!
めっちゃ暑い!


しばらく走ると、ぶぶるパーク。
走行距離はようやく100kmを越えました。

ここまでは2年前にも走ったことがあるのです。
ぶぶるを越えたら、いよいよ未知の領域。


でもまずはエイドで一息入れようと思います。


続く。