まだまだお昼は暑いですね。

リビングが30℃になればクーラーを入れるようにしていますが、今日はいつの間にか32℃!



フランスから帰ってから、殆ど家でお籠りしていました。

外出と言えば、ピアノの弾き歌いのレッスンだけ。

食事の買い物はCoopの宅配と、夫がゴルフの打ちっぱなしに行くついでに買ってきてくれるので、私は出掛ける必要がありません。

特に酷暑の時は大助かり。

最近、夜は少し涼しくなって、夜中に目が醒めなくなり、熟睡出来るようになりました。

で、元気が出たところで、

広重展に行ってまいりました!

なので、今日はフランス旅行ブログはお休みです。


夫に行く?と訊くと、そんなにも興味無さそうなので、私一人で行くことにしました。私、基本、映画や買い物、展覧会は一人で行くのが好きなんです。

それに夫と行くと、お金が2倍かかるので私一人でいいんです笑

あべのハルカス美術館は大阪空港からバスが30分おきに出ており、30分で行けます。

夫に空港まで送ってもらってバス停まで行くと、何と私を待ってくれていたように、出発しました。

ラッキーではありますが、

乗る前に、係員に

「このバスあべのハルカスに行きますね?」

「このカード使えますよね?」

と訊いても、

早く乗って下さい!

もうバス出発します!

とせかすのです。

一言「はい」と答えてくれたら、私も安心して乗れるのに。

ま、そのバスで正解だったから良かったけど。


(車窓からの大阪の眺め)

久しぶりの一人外出は、ウキウキします。


そして、30分後にはあべのハルカスの前におりました。

早!😊



高い!

つい最近まで、日本一高いビルでした。

今は東京の麻布台ヒルズの方が30m程高いのだそうです。高いのはいいけど、地震の時、大丈夫でしょうね。


展望台は行った事があるので、今日は行きません。

因みに美術館の入館料と展望台とセットで買うと

お安くなるそうです。




あちらの陸橋からビルに入ります。





チケットを長い列に並んで買いました。

賢い人はちゃんと前売り券で200円安く買っておられます。


広重や北斎の浮世絵は、日本だけでなく、世界中にファンがいます。

印象派の画家達、モネやゴッホも浮世絵には大変刺激を受けました。

モネの住んだ家にも浮世絵コレクションが沢山飾ってありました。



いかがですか!

この色、品がよくて惚れ惚れしませんか。



広重の浮世絵は、ずっと気になっておりました。

「大はしあたけの夕立」の繊細な雨の線や、藍色の魅力に惹かれていました。

特に風景の構図が素晴らしい!

絵葉書を買って早速額に入れました。

ちょうど良い大きさの額がなかったので、取り敢えず小さい額に。



名所江戸百景 大はしあたけの夕立



これも素晴らしいと思いませんか。

橋の上や薄い色のシルエットや山の稜線、

松の姿も美しいですね。



ささっと描くだけの絵ではなく、

大変な時間と手間をかけた版画なのですね。



版画は最初、初摺と言って、200枚を摺るそうなんです。その中から、専門家が厳密にチェックして良い状態の物だけが、世に出るのだそうです。




撮影OKの作品、一応 全部撮りました😊😅

本当は画集を買いたかったのですが、重いし高いので諦めました。

(断捨離しなくっちゃ)




今回の作品の多くは

パリ在中のポーランド人の浮世絵コレクターであるジョルジュ・レスコヴィッチ氏がお持ちです。




私は今まで「安藤広重」と言っていたのですが、

安藤は、元の名前で、広重は浮世絵画家としての名前なので、画家としては

「歌川広重」というのが正しいのだそうです。




外国の人がこの絵を観たら、

「なんて美しい!いつか日本に行ってみたい」と思うに違いありません。



さてこの浮世絵に見られる藍色!

美しいと思いませんか。

「広重ブルー」と呼ばれています。

透明感があり鮮やかですね。


これはベルリンの染料業者が発見した合成顔料だそうです。プルシアンブルーというのだそうです。


これを輸入して使うことにより、

それまでは難しかった川や海の色が出せるようになったとか。

この北斎の名作も、プルシアンブルーがなければ生まれて来なかった、というわけですね。




この濃淡もいいですね。

ちょっと傾いててすみません。

なにしろ人が多くて。



広重は、歌舞伎俳優の絵や美人画は頼まれたら引き受けたらしいのですが、風景を描く方が好きだったようです。

歌舞伎俳優や美人画の方がよく売れたらしいですけどね。





絵を見て、その当時の暮らし方が分かって面白いですね。



大胆な構図ですね。

この木の傾き、すごい。



プルシアンブルーがなくても素晴らしい。



なんだか、すっかり広重の浮世絵の風景画の虜になってしまいました。

大満足したところで、一人ランチ!

ごまたっぷりのラーメン食べました!

レストラン街 三フロアーもあるんですよ。






なんと帰りのバス、大阪空港までたったの20分。

又、夫が迎えに来てくれました。

楽ちんでした。


絵葉書でも家にあると嬉しいです。


 名所江戸百景より「亀戸天神境内」


ブログ最後まで見て下さり

ありがとうございました。