昨日、運転免許証を返納して来ました。

なんだか、ちょっと寂しいです。


 (昨日買ったカエルのフルート奏者)



私が免許証を取得したのは、38才の時でした。

新しい家に引っ越すことになって

私の職場へはバスと電車を利用するより、

車の方がはるかに時間のロスが無くて、体力的にも楽になるからです。


免許証がない時は、朝、子供二人を保育所に連れて行くのに、長男をベビーカーに乗せて次男をおんぶして、ベビーカーにオムツや着替えが入っている荷物をぶら下げて、20分歩きました。雨や雪が降りしきる時もありました。

慣れないおんぶ紐が次第にズレてくるので、知らないご婦人に直してもらったことがあります。

(その頃は抱っこ紐ではなくておんぶ紐だったのですね)



(iPhoneで撮影した我が家の庭 今日は全てiPhone撮影です)



次男が一才になると自転車の前に乗せ、長男3歳を後ろに乗せて車の多い坂道を上りました。

よくあんな危険な事をした、と今思い出し

ヒヤヒヤします。

どうしてもっと早く免許証を取っておかなかったのか、と思います。


あの頃は若くて体力があったので、それが大変だとは思わなかったし、自分に可愛い子供が二人いるという幸せのエネルギーでやってこられたのです。





教習所へは、仕事が非番の時に、自転車で通いました。確か自転車で40分位かかったと思います。とにかく早く取りたくて、詰めて詰めて授業をとり、筆記は最速で合格しましたが、運転技術はなかなか⭕️をもらえず、お金の無駄をしてしまいました。

職場の女性同僚から、私は全て一発合格したという話を聞いて、悔しかった思い出が....


最終試験は普通に合格しましたが、結局一ヶ月半掛かりました。体重が4kgも減っていたのにびっくり。




新しい家に引越して、車に乗るようになってから

随分と生活が変わりました。新しい家は2台停められる駐車場。

なんと便利で快適なこと!

息子二人連れて楽々でどこにでも行けるではありませんか。スイミングスクールも楽々連れて行けました。好きな曲やラジオ聞きながら雨の日でも濡れずに通勤できました。

家族で外食した時、夫がお酒を飲めば私が運転。





でも、不安もありました。そそっかしい私は、いつか人身事故を起こすのではないか。

事故で人生が変わってしまうような事があるのではないかと。

結局そのような事は起きませんでしたが、

居眠り運転のトラックに追突され、車が潰れたことがあります。私は何ともなかったですが、追突された弾みで前の車にぶつかり、サンドイッチ状態でした。勿論、廃車です。

他に、信号無視で2回、駐車違反で2回など.....





ニュージーランド、アイルランド、イギリスで、夫が飲酒した時に代わりにドキドキ運転したのも、今となっては楽しい思い出です。


そして、私の人生で、

運転免許証があって本当に良かった、と思える理由がもうひとつ。

年老いた母と姉を遠く島根の施設に迎えに行き、毎年2泊3日の旅が出来た事です。

兄夫婦は一旦老人施設に母を入れたが最後、決して一度も家に帰すことをしなかったのです。

母が亡くなってからも、病弱の姉を施設に迎えに行きずっと一年に一回か2回、2泊3日の旅をしました。

島根の田舎はとても不便で、車がないと移動が大変です。私は住んでいる大阪からバスで広島の三次まで行き、そこからレンタカーで、母と姉の別々の施設に迎えに行きました。

姉が入院する度に、広島でレンタカーを借りて

走りました。

この旅があったから、母や姉と一緒に過ごして

思い出作りできたし、免許証があったから入院した時も駆け付けてあげられたのです。

私の人生でとても大切な意味のある時を過ごせました。

もう母も姉も亡くなりました。

息子達も結婚して、家庭を持ちました。



(ほんの少ししか咲かない我が家の枝垂れ桜)



私、もうすぐ75歳!

私の車は、60才の定年退職の時に手放しました。

車はいつも夫の運転。

一人で出かける時は、バスと歩き。これが楽しくてしょうがないのです。

時間がある時はバスに乗らないで、歩く!





自主返納すると、支援補助金2000円と阪急バスのカードのチャージ2000円分を頂けるそうです。


ああ、これで事故を起こして人に迷惑をかけることはなくなった、とホッとしましたが、

憧れのミニカーやフォルクスワーゲンビートルに乗れなかったことが、心残り。

ま、そんな車を買うお金も持っておらず。



(写真お借りしました)


返納する前に、ふと思いたって免許証をスマホ撮影しました。

その写真は載せませんけど(笑)

長い間ありがとう、免許証!

そしてこれからまだまだ歩けそうな健康にも感謝!