大谷翔平君、待望の第一号出ましたね。
ホッとしました!
でも、インタヴューに答えた時の顔、ちょっとやつれていました。あんな翔平君の顔、初めて見ました。
風邪をひいていたこともあったようです。
人生には思いがけない試練が沢山ありますね。
(ネモフィラ
今日も我が家の庭のお花達をご覧ください)
さて、映画好きの私ですが、今日初めてあの名画
「シェルブールの雨傘」を観ました。
BSでドジャースの試合をつけていたのですが、ちょっと庭に出ていて戻ったら、いつの間にか
「シェルブールの雨傘」に変わっていたのですよ。
昔、観たことがあるかと思っていたのですが、歌がとても有名なので、観たつもりになっていたようです。勘違いしていました。
観れて良かった!
観始めたら、カトリーヌドヌーブの美しさや、
フランスのファッションやインテリアの色使いに魅せられて、最後まで観てしまいました。
フランス人って、日本人が絶対やらないような色の組み合わせをしますよね。斬新で、とても素敵です。主人公の母親が、「うちの店は地味だから」と言うシーンがありますが、思わず突っ込みたくなるほど派手な壁紙でした(笑)
ストーリーは単純ながら、ラストシーンは感動しましたね。
私、若い時は涙もろくて、友達の猫ちゃんが亡くなっただけでも泣いていたのですが、
年をとるにつれて、もう涙が枯れてしまったのか、
悲しい映画を観ても、涙が出ることは滅多にありません。でも、今日は涙が出るのを堪える事ができませんでした。音楽の力もあるでしょうが、
結末が良かったです !
そう言えば、誰かが、「シェルブールの雨傘」は
フランス版の尾崎紅葉の「金色夜叉」だと言っていたのを思い出しました。
これからネタバレするので、
知りたくない人は読まないで下さいね。
古くて有名な映画なので、
ストリーはご存じの方が多いと思いますが。
主人公のドヌーブちゃん17才と、自動車修理工のギイ20才は恋人同士で 愛し合っていましたが、彼が2年間アルジェリア戦争の兵役に行くことになってしまいます。
ずっと君の事を愛し続けるから、帰国したら結婚しょうと、約束します。
お腹には彼の赤ちゃんが……。
母親からは、二人が若すぎるし、婚約者が貧しいという理由で反対されていました。
お母さんのお店は「シェルブールの雨傘」という名前で、傘を売っていますが、税金も払えないくらい貧しい生活でした。
恋人ギイが戦地に行っている間、お金持ちで優しくて誠実な宝石商の男性が現れ、ドヌーブちゃんに一目惚れします。
婚約者からの手紙も少なくなって来て不安な時に求婚され、お腹の子供も一緒に育てようと言ってくれるんですよ。
あれだけ好きだった恋人なのに、
君を愛し続けるから待っていてと言われていたのに、
そして、お腹にいる子供の名前は、
「女の子ならフランソワーズという名前を付けて」とまで手紙に書いてあったのに……(涙)
ドヌーブちゃんは、宝石商と結婚してパリに行ってしまうのです!
まさに金色夜叉!!
因みにシェルブールは、フランス北西部で、海沿いのパッとしない田舎なんです。
ドヌーブちゃんは、愛する人が側にいないと不安になったり、貧しさに負けてしまうタイプの女性なんですね。
でも、やはりイタリア映画「ひまわり」と同じく、戦争が、二人を引き裂いた原因の一つですね。
戦争に行かなかったら、ドヌーブちゃんも自動車修理工の彼と結婚していたでしょう。
ギイが戦争から帰って、ドヌーブちゃんが結婚した事を知りショックを受け自暴自棄になり、何をしても裏目に出て、自動車修理工の仕事も辞めてしまいます。可哀想・・・・
そんな時期に、ついに彼にも良い人が現れて、結婚するのです。
その人は、幼馴染みで彼をずっと待っていてくれた人なんです。彼がドヌーブちゃんに夢中になっていた時もずっと彼の事を好きだったのですね(涙)
そして彼を支えてくれます。
彼女のお陰で立ち直ることが出来、ガソリンスタンドの経営も上手くいくようになりました。
息子も生まれて幸せな日々です。
何年後かのクリスマスイブの日に、
偶然ドヌーブがギイのお店に給油にやってきます。助手席には可愛い娘も乗っていました。勿論ギイとの子です。
二人の愛が再燃してしまうのでは、と
不安になりましたが、
簡単な近況報告を話しただけ。
車で待っている娘を
「娘なの」
「名前は?」
「フランソワーズよ」……
「フランソワーズと話す?」という申し出に
「いや、いい」と一言……
ギイの娘なんですよ。
あっけないほど、そのまま二人は別れます。
内心は穏やかではなかったはず。
その後、ギイの妻と息子が帰って来て、幸せなクリスマスイブを迎えるところで映画は終わります。
意外なエンディングでしたが、
こういうの好きですね。
あれだけ愛しあった二人ですが、
家族の愛が一番ですものね、
ところで、この映画は、ミシェル・ルグラン作曲のミュージカル映画です。
途中で普通の話し言葉の台詞になるミュージカルの方が多いですが、この映画はオペラのように全てフランス語の歌なんです。
メロディすごく難しそうです!
演じる俳優さんは、歌わないのに、
口を合わせなければならないので
歌をしっかりお勉強されたのでしょうね。
演じる人と歌う人が別々なんです。
つまり俳優が演じ、歌手が吹き替えをしているんですね。
それぞれのプロがやっているんですね。
カトリーヌドヌーブの歌は
ダニエル・リカーリです。
ダニエル・リカーリと言ってもピンと来ない人の為に、この曲をご紹介します。
有名な曲なので、ご存知の方が多いと思います。
ご存じない方も、お聴きになれば
その美しい歌声に驚かれると思います。
ね、素晴らしい歌声でしょう。
なお、この映画、第17回カンヌ映画祭でグランプリを受賞。
私の5月のフランス旅行にカンヌにも行きます。
ちょうどその映画祭の期間です。
誰か有名な俳優さんに会えたらいいなあ。
レッドカーペット、見る事が出来るかしら。
今日も拙ブログで長々と失礼しました。