夫がゴルフに行く日は、
私も負けずに?映画に行きます。
本当は、アメリカのミュージカル映画「カラー・パープル」に行きたかったんだけど、公開されて日が経っているので、もう夜しか上映していないんですよ。
ちょっと遅れて話題の映画を上映する
宝塚市のシネ・ピピアに行くしかありません。
私が一人で映画に行く時間はお昼だけ。
夫が帰宅するより先に家についておきたいからです。
ネットで探してみると
あ、日英合作映画があるわ。
一時開演、ちょうどいい時間です。
これにしょうっと。
ネット予約はしません。
梅田に行くまでに気が変わるかもしれないからです。
リリーフランキー主演……
最近よく名作に出演しておられますね。何故だろう。個性に欠ける平凡な顔立ちがいいのか…
平凡な役柄が多いので、演技が上手いのかどうかも私にはわかりません。
家族の愛と再生を紡ぎあげたロードムービー仕立てのヒューマンドラマだそうです。
なになにイギリスのウィンダミア湖で撮影ですって?
あの美しいウィンダミア湖が見られるって言うことなら、そりゃ行きますよ。
湖水地方は10年程前に訪れたことがあるんですよ。
風光明媚な美しいところでした。
これは、私が蒸気機関車から撮った
ウィンダミア湖です。 ↓
うん、この映画にしよう、とワクワクしながら出かけました。
大阪梅田に行くだけなんですけど、
映画の前にランチを食べて旅行気分を味わいます。
大阪シネマステーションは
大阪駅のすぐ隣りのビルにある
シネマ・コンプレックスです。
12階にあり、レストラン街は11階。
テラスからはこんな景色が見えます。
ロビーの自動販売機でチケットを買って……
あれ?私の観たかった映画のタイトルは何だったかな?……
映画館のロビーには、上映中の映画のポスターがあっても良さそうなのだが、ない!
受付のお兄さんに
「日英合作映画のリリーフランキー主演の映画のタイトルは何でしたっけ?」
「コットンテールです」
「あ、それそれ……」
恥ずかし……
再び自動販売機に戻って
無事チケット購入。
さてチケットもゲットしたことですし楽しいランチタイムです。
平日なのに、このレストラン街は
行列しているお店が多いのです。
大阪梅田のド真ん中なので、外国人観光客も多いです。
時間がないので、すぐに食べられるお店にしました。
タイ料理のお店です。
最近、何を食べても美味しくて、つい食べすぎたりしてしまう。
フランス旅行までに5kg体重を落とすはずが、全く減量出きていません……
さて、私が映画を観る時は、
いつもコーヒーとチュリトスを買います。
チュリトスは結構カロリーが高いけど、これで映画鑑賞がより楽しくなるのです(笑)
開演ギリギリだったので、買おうか迷いましたが、もし映画が面白くなかった時はコーヒーがないと、より退屈ですから、絶対に必要です。
面白い映画だと、
映画が終わってもコーヒーが残っているのです。集中してみているので、コーヒーのことを忘れているんですね。
コーヒーが残っている量で、私がどれだけ映画を楽しんだか分かるのです。
さ、コーヒーとチュリトスを持ってチケット渡すと
「シアター……番でございます」
え?よく聞こえなかった。
ま、いいや。行けば分かる。
あ、7番と8番のシアター両方ともランプが点滅している。
どちらかな?
入り口に映画のポスターも無し。
7番目かも、と、一か八か入る。
あれ?
チケット購入の時に見た座席表には、もっと沢山の座席が売り切れていたはずなのに、人が少ない…
一旦座席に座り、改めてチケットを見直すと、8番会場!
全然違う映画を観るところでした。
またコーヒーとチュリトスと、コートを持って隣りの会場へ。
ひゃー、危なかった!
真ん中の席を選んだので、
「すみません、すみません」と謝りながら、ようやく自分の席へ到着。
映画を見るまでが長くて
すみません。
さて、これからは映画のネタバレをしますので、鑑賞予定の人は読まないで下さいね。
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とにかく暗い映画でした。
映画として楽しめなかった。
リリーフランキー演じる男が、妻に先立たれます。
妻は、自分が死んだら英国のウィンダミア湖に散骨してくれと、遺言を遺します。
妻はアルツハイマーだったのですよ。夫は一人で献身的に介護をしました。
映画の後半から息子家族と英国に行くのですが、それまでが長く感じます。
私のチュリトスは勿論、珈琲もあっと言う間に飲んでしまいました。
過去の出来事と現在が交差しながら、物語は進んでいきます。
いつイギリスに行くのかなぁ…
まだかなあ。
(これも旅で撮影したウィンダミア湖です)
なんだか、釈然としない事が多いのです。
男は何故、息子と疎遠になっていたのか。何故息子の援助を頑なに拒否したのか。
最初は、息子家族が一緒にウィンダミア湖に行くというのも、拒否していたのです。
ロンドンから、一人で勝手にウィンダミア湖に行こうとする意味が理解できない。
列車を間違えたのは仕方ないとして、
そこからの行動が理解に苦しむ。
妻は何故遺言をお寺の住職に渡していたのか。アルツハイマーだと分かっていたので、その前に元気な時に自分の口で言えば良いことではないか……
とにかく何故、この作家の男が息子の申し出をことごとく拒否する理由が分からなかった。
ずっと出演者皆の表情がとても暗い。
イギリスで偶然お世話になった家族のとの会話も、なんだか心がこもってないというか、感動しない。
それから、一番気になったこと。
ウィンダミア湖が全く美しくない!
あれでは暗くてただの沼ではないか!
何故そこなの?
ウィンダミア湖はもっと美しい所があるではないか。
(こんな楽しそうなウィンダミア湖もあるのに)
妻が散骨を望んだウィンダミア湖なら、美しい所を狙ってほしかった。
空の上から美しい湖水地方の景色をドローンで撮影してほしかった。
せめて最後は青い空の日を選んでほしかった!
最初から最後まで暗い映画だったのですよ。
(最後にうちのヒヤシンス)
映画を作った皆さんに失礼かと思いますが、勝手に私の個人的な好みを述べさせてもらいました。
監督は英国人で、早稲田大学に留学の経験があるそうです。
この映画、ローマ国際映画祭で
最優秀賞を獲得しているそうです。
コットンテールとは、
ピーターラビットに登場するあの兎の
種類です。
映画のラストは、ウィンダミア湖の草叢で、孫娘がコットンテールを見付けたところで終わります。
今日もブログを見て頂き
ありがとうございました。