私の生まれ育った龍野は「赤とんぼの里」。

童謡「赤とんぼ」を作詞した三木露風の故郷です。

 

涼やかな夕焼けの美しさに誘われて時間が出来ると母と散歩に。

そこで母が見つけたのは野生の「桑の実」です。

 

歌の一節に「桑の実をお籠でつんだのは幻か~」とある桑です。

 

露風は5歳の時に両親が離婚し、祖父の元に引き取られ、育てられたそうです。

 

今まで歌しか知りませんでしたが、「赤とんぼ」は少し物悲しい雰囲気がありますね。

 

変わりゆく人生と変わらない世界。

 

その両方を包み優しくそして悲しさと美しさを含んでいます。

 

私はというと、翌日母と「お籠」ならぬ小さな金網ボールを引っ提げてボウボウあぜ道を進んで12~13個の桑の実をゲット!

 

道端で監督している母は、草が生い茂って、いく道をふさいでいるのも気にせず、あっちへ行ったら?!なんて人使いが荒い事。

 

手が届かないたくさん生っている木を、恨めし気に後にして家で試食しました。

 

始めて食べた桑の実。

ちょっと触れば紫色の果汁がにじむ、そのお味はとても甘くてプチプチの種の歯ごたえはイチジクのような、思ったよりおいしかったです。

 

愁いを含んだ「赤とんぼ」の歌もその日ばかりは意気揚々と、足取りも軽く帰路につきました。