「東京War:DS 黒と白のTRIGGER」

この舞台は千歳まちさんが出演ということでチケット発売日に即予約を入れたんですが、他にどんな出演者がいるのかへ全く確認していませんでした。

観劇当日、出発が遅れた新幹線の中で公開されていたフライヤーを眺めていたんです。

そうしたら、そこに思わぬ名前が。

「須藤茉麻」「栞菜」

どういうこと?

「須藤茉麻」ってBerryz工房のまぁだし「栞菜」は℃-uteの有原栞菜さんだし。

栞菜さんの舞台は去年2回観ていましたが、茉麻さんはベリの活動休止以来生で観るのはお初。

しかも自分の推し役者さんの舞台にBerryz工房と℃-uteのメンバーが並ぶなんて思いもしなかった。

しかも二人とも京都神狼組のメンバーで茉麻さんは組長ヤマト、栞菜さんは謎を秘めた幹部ナイトー、ともに格好良さと迫力満点の存在で。

あんな子供だったのにふたりとも立派になったね。

自分は素直に千歳さん演じるマオのいる新宿GENJYO目線で観るつもりだったのに、もうどっちも頑張れのカオス。

ダブルカーテンコールの時、二人が仲良く話しているのを観てもうなんと言っていいのか。

須藤茉麻さんも栞菜さんも、アイドル出身の役者の実力を存分に見せてくれました。

ベリキューファンだった人たちには是非観てほしい舞台でした。

気付いてなかった出演者が実はもうひとり。

後藤萌咲さん。

元はAKB48ですが、ハロヲタのこの身に推したいと思わせて一票投じさせた人。

あちらで推したメンバーは秋元才加さん、山本彩さん、岡田奈々さん、それに後藤萌咲さん。

去年、一昨年と1回ずつ舞台は観ています。

茉麻さんと栞菜さんが怖いくらいの格好良さで迫って来るのに対してもえきゅんは、格好良さはもちろん美しさと少女っぽさで魅せてくれました。

あの衣装が完璧過ぎるほどにお似合いになるあたりはさすがもえきゅん。

彼女を上位に押し上げなかったあちらのファンは何をお考えだったのやら。

もえきゅん演じるエイトは川﨑芽衣子さん演じるKPとコンビで、千歳さんのマオとはどことなく反りが合わない。

でも、エイトがダメージを受けた時肩を貸すマオを観て、この先その関係性に面白い変化がありそうな気がする。

千歳さんともえきゅん、舞台裏でも仲良しだったようで。

茉麻さんも栞菜さんももえきゅんも役者さんですから、理屈としては千歳さんと共演する可能性はあります。

ありますけど、こうして突然実現すると本当に奇跡だとしか思えない。

栞菜さんとはすでに競演済の千歳さん、主宰にマオ役として千歳さんを紹介したのはひょっとしら栞菜さんなのかもね。


この作品世界、政府に捨てられ無法地帯となった東京が舞台なんですが、そこに現れた神狼組は京都の奴ら。

名前の通り壬生の狼と言われた新選組がモチーフなんですが、ある時期まで仲間同士の殺し合いで選抜メンバーを決めていた。

ということは、京都では殺し合いが合法的に行われていたってことですよね。

つまり、無法地帯は東京だけの話じゃないってことなのかな。

東京放棄から何年か時が過ぎていますから、もう政府には統治能力がないんでしょうか。

まあ非東京エリアでは郵便制度だけは生きながらえているようですが。

この「東京War:DS」は法秩序の崩壊だけじゃなく、人間自体も斬られても痛みを感じない人や神通力を使う人、3巻揃うと力を与えてくれる巻物とか他人に精神を乗り移らせる術など、摩訶不思議な伝奇的要素もふんだんに盛り込まれています。

今作の元凶となったヤマトとサンゾウの親友だった「ナタ」という存在もまだ多くは語られないし。

この先どう展開していくんだろう。

全国に広がるのか「東京の王」に収斂していくのか。

とりあえず次回作を期待しています。

…この世界の皇室ってどうなっているんだろうね。

ちょっと気になる。