工藤遥さんがモーニング娘。を卒業して早いものでもうすぐ7年になります。
その後は女優として舞台にドラマに映画にと活躍の場を広げています。
その工藤さん(我らはどぅーと呼ぶ)、春分の日、久方ぶりにソロライブを開催しました。
KUDO HARUKA LIVE 202「stuffin」
どぅーのライブ姿を見るのは卒コン以来です。
いつぞやのライブは東京公演が中止になってしまいましたからね。
どぅーの中にも東京公演中止へのわだかまりがあって、それが今回のライブ開催の契機のひとつになったそうです。
なので生で観る歌うどぅーは7年振り。
会場は横浜のランドマークホール。
ホールのあるランドマークプラザのエスカレーターは高所恐怖症の身にとっては地獄のような作りなので、出来れば避けたい場所ですが、娘。歴代でもトップクラスの推しのライブとあってはそうも言っていられない。
推しの力恐るべしです。
タイトルの「stuffin」はギュッと詰め込んだ的な意味だとか。
しかもハロプロ曲はなく、全曲カバーでの構成。
事前に告知していたそうですが、このところきちんと情報集めをしないので、どぅーがMCで触れるまで知らなかった(笑)。
もっとも、何を歌うかで行く行かないってことはないので何も問題はありません。
01. 若者のすべて[フジファブリック]
02. LOVE 2000[hitomi]
--MC
03. コイワズライ[Aimer]
04. ロビンソン[スピッツ]
05. グッバイ・アイザック[秦基博]
--MC
06. Squall[福山雅治]
07. Best Friend[Kiroro]
08. レイニー ブルー[徳永英明]
09. Wherever you are[ONE OK ROCK]
--MC
10. 1/3の純情な感情[SIAM SHADE]
11. ガラナ[スキマスイッチ]
--MC
12. Story[AI]
13. 夏の大三角形[NICO Touches the Walls]
--MC
14. 今更だって僕は言うかな[Saucy Dog]
--エンディング
どぅー、テレ東の「95」というドラマに出るんですが、95とは1995年のことで、楽屋ではその頃の曲がなごれていて、今一番聴いている曲たちからの選曲。
その頃を20代として生きていた身には懐かしさがあります。
本人もブランクがあるから大目に見てねと言っていましたが、元々歌姫タイプではないし、1曲目には緊張感がありました。
でも、さすがは長いこと大舞台で活躍して来た人だけあって「LOVE 2000」からは勢いが爆発会場の温度も上がります。
hitomi、ライブ行ってたな。
生バンドで歌うどぅーがまた格好いいのなんの。
自らプロデュースした服をアレンジしたステージ衣装がまたお似合いで。
途中、客を座らせてのバラードコーナー。
「Best Friend」で涙ぐむどぅー。
あの歌詞ならいろんなこと思い出すよね。
続く德永英明さんの「レイニー ブルー」。
德永さんのライブにも何度も行ったしこの曲もとても好き。
それをどぅーの歌で聴けるとは思ってもみなかった。
前の曲で涙腺が緩んでいたせいもあるんでしょうけど、途中から本当に泣けて来て。
どぅーの声にもそれまでとは違う気迫が籠もっているようで。
すでに芳紀24歳。
ご自身でも「折れそうになったこともあった」と言ってましたが、恋愛も含めて人間関係においても様々な出来事があったはず。
その喜怒哀楽、悲喜こもごもの全てがこの曲に凝縮されていたような気がして。
そこには人間「工藤遥」を見たような気がして。
今回のライブ、観る人によっては「元娘。メンバーのライブ」だったり「女優のライブ」だったりと受け取り方は色々あるでしょうが、自分には「人間工藤遥のライブ」だった気がしている。
MCで言葉を選び、言葉に詰まり、涙をこぼしながら「今の想い」を語るどぅー。
観に来ていた同期の石田亜佑美さんと佐藤優樹さんからは「MCが下手になった」と揶揄されたそうですが、これまで歴代ハロプロメンバーのMCの中でもあれほど真摯な姿は観たことがない。
飾りも嘘偽りもない赤裸々な工藤遥がそこにいました。
ライブ中、観ていて「この人は三上ちさこさんと同じ魂をもっているんだな」と感じた瞬間がありました。
ちさこさんは細胞のひとつひとつにまで音符が刻まれているような音楽を真摯に愛する人。
どぅーにも歌や演技を心から愛する魂が宿っている。
今のどぅーは
たった1日、わずか2公演のみで1000人しか立ち会うことの出来なかった小さな公演。
でも、後に振り返れば今回のライブはどぅーにとっての大きな節目になるものだったのかもしれません。
出来れば毎年開催をと言いたいけど、本業に差し支えない範囲で是非また開催してほしい。

石田さん、どぅー、佐藤さん

ともに公式Xより