200年もかけて作り上げられ、700年もその場から歴史を見守って来たノートルダム大聖堂。
それが1日で焼け落ちる。
炎の中に崩れ落ちる尖塔に思わず涙がこぼれる。
皮肉なものだね、修復が取り戻せない破壊をもたらしたなんて。
何事かへの神の警鐘なんでしょうか。
高名なステンドグラスの窓、難を逃れたようですね。
消防隊の冷静適切な判断が救ったんです。
巨大な悲劇をそれでも最小限にくいとどめようとした努力の証。
でも、石造りというのはやっぱり強いんだね。
日本の木造建築ならあんな風に残りはしない。
大聖堂、再建するそうですね。
形は取り戻せても、1000年の時の蓄積を取り戻すのには1000年かかる。
再建は失われたものの再現ではない。
1000年後の人たちに向けた新たな大聖堂の創建となるのです。
このところ、歴史的な文化財の観光活用だけが求められ、その保存という部分が軽視される風潮があります。
インバウンド対策も結構ですが、木と紙の文化のこの国では、防火も含めた一段の保存対策が不可欠です、
たとえそれが妖しく美しいとしても、紅蓮の炎に包まれた白鷺城の大天守なんて見たくはないですよね。