先日の仙台ハロコンで思わずアンジュルムに魅せられた自分。
その勢いのままに手配したライブにが仙台でありました。
よく調べないで申し込んでたんですが、横浜と柏と仙台だけ、3ヵ所6公演のみという貴重なライブだったんですね。
宮城県はメンバーの佐々木莉佳子さんの出身地。
なので、昼公演は「莉佳子お帰り!」コールからスタート。
アンジュルムのライブには、1、2回しか行ったことはないんですが、ハロコンもそうでしたが、アンジュルムのライブ=爆走感というイメージがあります。
今回もそうだろうと思っていました。
それを期待していたと言ってもいい。
しかし、
しかし、それは裏切られることとなりました。
ただし、自分にとってはいい意味で。
ツアータイトルは「十人十色」。
メンバーひとりひとりにスポットをあてよう、目を向けてもらおうという意味が込められているタイトル。
それはセットリストに大きく現れていました。
普通、ハロプロ系のライブでは、メドレーがあるんですが、今回はありませんでした。
代わりにあったのが「ソロ曲」。
モーニング娘。のライブでもソロ曲はあります。
でもそれは、せいぜい2、3人が歌うようなのがほとんど。
それをアンジュルムは、10人のメンバーひとりひとりがソロ曲を歌いました。
このライブは全部で18曲。
その半分以上がメンバーのソロなんてライブ、20年ハロプロと付き合っていても聞いたことがない。
なんとも大胆不敵なセットリスト。
3ヵ所6公演というパフォーマンスの少なさは、この未曾有の実験的セットリストゆえのものなんでしょうね。
曲はメンバー自身が選んだものだとか。
テーマは「挑戦」らしい。
なので、自分にとってのアンジュルムらしさである「爆走感」のある曲じゃない、わりと静かめな曲が多かった。
そこに対して、いつもの盛り上がりを期待したファンからは批判もあるそうですが、メンバー全員のソロなんてそうそう聴けるものじゃないし、今まで気づかなかった非推しメンの魅力を見つけたりなんてこともあるわけで、これはこれでいいんじゃないでしょうか。
それに、ダンスメンもひとりで歌で勝負するんですから、実はかなり攻めたライブ構成なんですよね。
さてさて、自分をアンジュルムに引き込んだ張本人の川村文乃さん。ソロ曲は安倍なつみさんの「恋の花」でした。
声質が高くて華奢な川村さんにはよくお似合いの曲ですが、上下する音程や、リズムをとるのが難しかったらしい。
それにご自身の「あ」の発声が好きじゃないという川村さん。
この歌は々「あの日あの時あの場所であなたに出会い」と、歌い出しが「あ」だらけなんですよね。
もしDVD化されたら、どんな「あ」だったのか、確認してみたい(笑)。
川村さんの言葉といえば、MCやブログにはお国言葉の土佐弁が混じります。
アイドルのお国言葉といえば、博多弁のイメージがあるんですが、いかつい男だけじゃなく女の子の土佐訛りもいいものです。
ソロの川村さんも良かったんですが、個人的には一番の見せ場は「次々続々」だったように思います。
こちらは歌唱よりもそのダンスに魅せられました。
アンジュルムのダンスメンバーといえば、まずは佐々木さんの名前が上がるのは間違いないところ。
佐々木さんのダンスは、後藤真希さんや鞘師里保さんの流れの、いわばダンサーのダンス。
対して川村さんのダンスは、役者さんのダンス。
流れで言えば矢島舞美さんや高橋愛さん的な。
ひとつひとつを丁寧に踊っているのは言わずもがなとして、動きの中の間の取り方が素晴らしい。
手などを激しく動かす時、わずかにためてから一気呵成に動かすので、そこに一段の迫力が生まれます。
言ってみれば、居合の抜刀の感じ。
痩身ではありますが上背のある川村さんが長い髪を乱舞させつつ情感たっぷりに踊る姿に煽られた結果、中1日空けての筋肉痛がいらっしゃいました。
ライブハウスツアーが終わってホールツアーが始まるアンジュルム。
このソロ中心のライブがメンバーたちに一体なにをもたらしたの。
それを確認に行きたかったのに、申し込み全滅の憂き目なりけり。
嗚呼