谷村新司さんと言えば
いま各局で代表曲を「昴」だと紹介しているが
何といっても自分は「群青」という曲を
圧倒的にすごいと思っていた。
子どもの頃だったけれど
よく父親が聴いていたので覚えている。
服部氏の編曲がまたすごくて
前奏から伴奏だけ聴き通しても
歌無しでも1曲と思える壮大なものだ。
歌い手がちゃんと張り合ってくれないととても
歌い切れる編曲ではない。
令和の曲も楽しいけれど
多くは駆け抜けて行く。
ちょっとまえやだいぶまえの
「駆け抜けて行かない曲」を聴くと
逆に新鮮に感じる。
駆け抜けて行かない曲を
歌い切ることは難しい。
はやいパッセージは訓練で歌えるようになるが
その逆はセンスがなければ永久に歌えないのだ。
「群青」を子どもの頃歌おうとしても
何か「あまって」しまって歌えなかった。
今思えばだが、音と音の間も表現しなければ
ならず、それをしないとすかすかになってしまうのだろう。
名曲は次の時代まで残っていくけれど
谷村さんの曲として「群青」が残っていってほしいと
思っている。
だれかカバーしないかな!?無理かな?だれか
歌える若いひといないかな…。