目新しい本ではなくても
装丁がきれいなのを見つけると
ついつい買ってしまうよね。
そしたら
多分
この年になってからこそだと思うのだけれど
急にこの話の深みにはまった。
わたしたちの世界からは
いなくなってしまった人たち
本当はもっと生きていてほしかった人たち
今頃 銀河鉄道に乗っているのかなあと
思ってしまった。
これはファンタジーなんかじゃなく
そう思うことで心ではそれが現実になって
急に救われるのだ。
天上なんてない、天国も地獄もない、と
ずっと思ってきたしそれは変わらないのに
最近は天上を信じなければ苦しいくらい
次々に惜しい人がなくなっていくから…。
それから自分も
美しく生きなければ
切符がもらえなくなるからって
せすじをしゃんとしてみる。
これはもう宗教的な感覚。