子どもが頭とこころを使って
大人顔負けのやわらかい論理を
展開していく小説は好きだ。
ただの天才少年の話ではなく
そこにちゃんと子どもならではの
ぐにゃっとした思考回路とか、
突然ぴかっと入ってきてしまう
イメージや言語や思いなどがちゃんと
描かれているもの。
この作者なぜこんなに
子どものことわかってるんだろうと
舌を巻きもする。
自分もやっと最近大人っぽい考えで
進めるようになったが(いくつになったと
思ってるんだ…(^_^;))その結果失ったものは
大きい。ぐにゃっとした思考回路は
まったくもって かちっとした論理に勝てず
負け負け人生だったがそれでもそこから
ちょいと足りない自分が跳ね上がるには
その柔らかさがトランポリンのように必要だったのだ。
そうして跳んできたいくつもの空があったはずだ。
今の職場になってから得た盤石な足もとは崩れにくくて
確実ではあるが
自分の力以上には跳べなかった。
ふだん子どもと接していて
子どもに想像を絶する力が覚醒したのを見る時が
一番のわくわくを感じる時である。
鳥肌の安売りは良くないが
他人にもっとも通じる言い方なのでとことわって
使えば、鳥肌がたつのである。
最近なかったので小説の中でひさしぶりに疑似体験して
血が騒ぐ感じがする。
忙しかった夏休みに比べると
少し読書の時間ももらえるゆるやかな祝日となった。
まだ6巻中4巻で先が長い。
仕事が手につかなくて少し困っているが
自分がいま
頭をつかってもいい策が見つからないことに対して
この小説のなかの子どもたちも教師も
ヒントをたくさん示している気がするので
無駄な時間ではない。
が
走るのをさぼる理由にはならないため
午後はランニングにでかけると決意!