セルフ |  ろぜのポジ♪ブロ ~RAINBOW~

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基本笑顔、
基本ポジティヴ。
書くことでコントロールできる
こころのもちかた。

ガソリンスタンドはすっかり

セルフを利用するようになった。

最近スーパーのレジでも

セルフのところがあるので

たまに利用している。


雑貨も洋服も

ネットで買い物ができる。


特にコミュニケーションを

とらなくても

暮らしていける世の中である。



だけどなあ…と思っている。



近くにある

自然食品屋さんでは

おじさんがのんびり

少ない客の相手をしている。


スーパーでは売っていない

日本製の紅茶をそこで見つけた。

レジでおじさんが

「これ砂糖なしでのんでも

渋くないからいいよね」

という。

「初めて買うからわからんけど

日本製ってあんまりないなあと

思ったから飲んでみようと思うの」

と答える。「おいしかったらまた買いに来るね」


たったこれだけでも

休日の心は少し軽くなる。

やっぱりこっちがいい気がする。






小さいころ

豆腐屋さんが来ると

自転車で行ってしまう前に

「豆腐屋さ~ん」と呼ばなければいけなかった。

母が「豆腐屋さん来たら呼んで」というので

自転車のパフパフの音が聞こえたら外に

かけだしていって呼んだものである。

「今日はからし豆腐ある?」

「ごめんねもううれちゃったよ」

「じゃあ木綿一丁とあぶらあげください」




同級生の家は

豆腐屋もそうだし

かしわや(鶏肉や)

八百屋

駄菓子屋

洋品店

靴や

床屋

ラーメン屋…


どの店もみんな客の顔も名前も覚えていて

客は店の人と話をしながら買い物や食事をするのだった。


が、やがて 

ほとんどの店の顧客は大きなスーパーに

吸収されていき、店は順々にシャッターがしまったままになっていった。


今でも

「近所のお店屋さん」時代に無性に戻りたくなるときがあり

スーパーの中でも個別に店を構えている

肉屋さんに寄って買い物をする。


スーパーの中だけあって

忙しそうで次のお客さんが待っているのに

あまりおしゃべりはできないけれど

せめて「こないだ買ったときおいしかったから」

くらいのことをいう。すると隣で順番を待っていた人が

「あらそうなのそれにしようかしら おいしいの?」

「はい。ここでソースも買ってって煮込むと簡単にできておいしいです。」

なんて突然に広がるときがある。



コミュニケーション下手で

仕事上困ることもあるくらいの自分である。

イベントで来賓接待の係にはまったときには変更を願い出る。

そんな自分でも日々の小さなコミュニケーションで

ちょこっとだけど人とつながったと感じられるとうれしいので

セルフとネットもいいけどほどほどにして

あいさつ程度でもいいから

人と顔を見合わせて買い物をしたいと思っている。