「本当に本当のさよなら」が来て
それでもやっぱり 夏は始まる
どんなことがあっても
ぎらぎらの夏はやってくるので
半分やけくそに
自ら飛び込んだら
びっくりして
おいていかれたらしく
振り返ったら涙目で揺れてやんの
自分の影法師
積乱雲の登場に
何故にBGMはタンホイザー
星待ちの夕暮れまで続く演出
空の上と
空の下では
七夕だからって会えるわけじゃなし
いいかげんこっちこいって
自分の影法師をひっぱって
そしてゆるやかにカーブを曲がって
振り向いたって無駄だってところまでいく
もう見えない
やさしい雨の日々