そんな誰かをもし見つけても |  ろぜのポジ♪ブロ ~RAINBOW~

 ろぜのポジ♪ブロ ~RAINBOW~

基本笑顔、
基本ポジティヴ。
書くことでコントロールできる
こころのもちかた。

今まで長いこと国語の教科書には

「これを読みとってください」

という感じのしかけの見えている

物語が4月には多かった気がするが

教科書が変わってからはいきなり

4月から

「君はどう感じますか」という

読み物になり、気に入っている。

答えなんかいらない。

どう感じるかその「感じ」を楽しんで

ほしい。目標的にはそれを

自分の言葉で表現できなくては

いけないのだけれど

それはまた技能が必要である。

だからそこまで行けない子がいても

よくて「感じ」を楽しんで人間に深さが出て、

この先文学的なものへの意欲に

つながっていけばいいと自分は

考えている。


文学作品に対して

読みとる、答える、に教える方も

教えられる方も長く慣れてきたため昨年は

とまどいの声が多く聞かれたが

2年目だから少しはみんなが慣れて

きたかなあ。



イスラエルの作家の「のどがかわいた」には

昨年からはまっている。学年が同じで

今年も同じものを読むことになった。


同じに「のどがかわく」誰かをみつけても

また別々の世界を旅するだろうと、

でも「また会いたい」とこいこがれながら

お互いに世界のどこかで水を飲むという、

主人公のぼくの

そのイマジネーションのエンディングは

そのまま読み手の心に無限のイマジネーションを

巻き起こすのだ。

授業的にはそのあたりのイマジネーションを

やりとりしたいけれど今年はまだ子どもがそこまでの

表現力をもたず、こちらからの

一歩通行だったので反省している。


それにしてもこの作品

訳者ブラボー。