米軍キャンプ |  ろぜのポジ♪ブロ ~RAINBOW~

 ろぜのポジ♪ブロ ~RAINBOW~

基本笑顔、
基本ポジティヴ。
書くことでコントロールできる
こころのもちかた。

最近「無音」を愛していた。

帰ってもテレビをつけない。

車の中では音楽もかけない。


やがてくる季節の変わり目の音や

たいせつなお知らせを

いつでも受け取ることができるように

しておくには

基本「無音」にしておくべきだろう。



でも昨日今日と

ふるさとへの行き帰りに

久しぶりに車に音楽をつんだ。

久しぶりに聴くとあらためて思うことなどがある。


行きは尾崎で帰りはまっきーだ。


尾崎は別人かと思うほど曲によって声が違う。

「十七歳の地図」の薄い声も

きっと、わざとだ。編集技術だけではなかろう。

「米軍キャンプ」を18か19かで作曲しているが

いったいどういうふうにもの思ってすごすと

この曲がその歳でかけるのだろう。

自分がこの曲に撃ち抜かれたのは19,20と

若い頃で、しょっちゅう聴いていたのに、年齢が

進むと聴くのがつらくなってしまい、聴けなく

なってしまう。もっと年齢がすすむと今は

こんな客観目線…。感覚的なもので曲に

対していたときとはずいぶん違う。


たぶん、若い時には作曲作詞の技術的にも

表現力的にも圧倒的に足りない「はずの」曲で、

そのくせ

感覚はものすごく年齢限定な感覚なのだ。

もう少し大人になってしまうと尾崎は「感覚」を

うしなって「米軍キャンプ」をかけなかった。

大人になりきるまえにすでにこの技術と表現力を

持っていた尾崎にだけかけた曲だ。

今も良いミュージシャンはたくさんいるが、誰も

そのような技能と表現力をその年齢ではもたない

ので「米軍キャンプ」は、いや、「壊れた扉から」的な

アルバムは、そうそううまれないといえる。





などなど考えつつ走って

あっというまにふるさとにつく。