今では誰も呼ばない自分の子どもの頃のニックネーム、
仕事で一時間遅れで同窓会会場に入った瞬間に
いくつも聞こえてきた。
その瞬間その当時の自分のキャラクターに
戻るような感覚があった。
自分の名前だっていまは母親しか呼ばないので
恩師に呼ばれると
「よんでくれる人がいたんだった」と思う。
みな、いくつぐらいの「呼ばれ方」「名乗り方」を
持っているのだろう。
自分は呼ばれ方「７つ」で名乗り方「４つ」
それがいずれも全然違ったりするのだ。
そしてそれぞれに少しだけ別のキャラクターが
存在しているように思っている。
でも,同窓会で２５年ぶりに出会う人々は、
話し方や微細なくせにいたるまで
まったく当時と同じで、きっと自分もそう見られて
いるにちがいないと思ったので、
名前がかわろうと、呼ばれ方がかわろうと、
結局中心となる人間性の幹はかわっていないのだろう。
そこにどんな枝振りがあり
どんな花を咲かせるようになったかが
会わなかった２５年なのだろう。
１時間も遅れていったのに
次なる大事な予定のため
みんなより早くおいとまする。
ほとんどはなせなかったが
２５年前に、
たった一言の挨拶すらできないで卒業した、
自分の今の仕事につながる人に、
思い切って
感謝を申し上げることができたので
２５年間できなかった
大事な用事をすませたように
今日は何かが
すっきりとしている。