ハイセンスな芸術的アニメ~トムとジェリー~ |  ろぜのポジ♪ブロ ~RAINBOW~

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基本笑顔、
基本ポジティヴ。
書くことでコントロールできる
こころのもちかた。

こんな国と戦争して勝てるわけなかったと

いう台詞はよくきかれるが

わたしが一番そのせりふをいいたい瞬間は

トムとジェリーの「昔の方の」作品を見るときである。


昔の方の作品ばかりを

あつめたDVDBOXがわずか980円で

手に入る時代となった。

1940年の作品がならんでいる。



それは今や日本の技術は

すばらしい。

千と千尋など見ると

その芸術性に仰天してしまうが

1940年につくれたかというと

たとえ戦争中でなくても無理だったろう。


とにかくまずディティールの描写。

友達かわざとコマ送りにしてみていたが

わたしは専門でないのでよくわからないのだけれど

これだけセルを描いたということなのか、と

驚く。


それからストーリーのまとまり。

ねずみという目線でみる世界は

新鮮。メリークリスマスとかスケートする編とか台所ものとか…。


そして何より音楽との

絶妙なぴったり感。

クラシックを使って

こんなにみごとにはまっているものは

他にはない。


とにかく何度見ても笑えるし何度見ても感心してしまう。


時代が時代だったので表現上差別的なところは

不快に思う方もみえるだろうが、

今回はそういうものもカットしないで

出版された。

それゆえ名作に再会できた部分もある。


これに匹敵する名作は

なかなか出ないと

わたしは思っているけれど。


ではまた

次の風の日に。