好きな感じ
たとえば テニスのレッスンで
サイドにふられたとき。
追いつけそうにないものを追いかける感じに
恍惚となる。
たとえば かないそうもない願い事をしては
短い糸を一本ずつつないでいくように
達成にちかづいていく
長い長い時間。
追いつけそうにないものを追いかける感じに
足湯程度にいつまでも浸かっている。
そしてまた、会えそうもないのに会いたい人たちに
ものすごい遠回りにメッセージを送る…ための
ものすごい努力をする日々。
これもまた
追いつけそうにないものを追いかける感じに
似て。
でもきっとたくさんのひとが
追いつけそうにないものを追いかける感じを
生きているのだろうと思う。
生きていくすべては
そんな感じであるのだろうと思う。
ではまたいつか。
次の風の日に。