結婚記念に親戚の叔父さんがくれた「孔子」という本を、25年間ほうりだしてあったのだが、この度、読破した
難しそうだと思ったが、いろいろ考えさせられて、いい思考の刺激になった。
一応、小説という形にはなっているが、かなり調べられて、史実に基づいたものであると思う。
2500年前の孔子の弟子の一人と、その他孔子の研究などをする研究者との会話形式の本である。
なかでも、私が興味を持ったのは、天命について
天命について、あ~だこうだと、いろいろと会話が続くが、村の老人が言った言葉が簡潔で、かつ胸に突き刺さる。
「ーー天が投げつけてくる禍福を心安らかに受け取る。
ーー人の世の生死、貧富、成功、不成功、はすべて天に任せる。自分は努力するだけ。
ーー天命に安んじる。
ーー人生は成敗を度外視した奮闘。
以上、四項、人間の理想的な生き方である。よく判っている。ただできないだけである。」
私も、両親から、自分のことで追われているときに、電話が入ったり、イライラされたりすると、ムカッとするが、それも、「天が投げつけてきた禍(災い)か」と思うと、ちょっとはいらいらがマシになった。
両親が投げつけてきたと思うと、イラっとするが、天が投げつけてきたと思うと、仕方なしと思うから、不思議である
人生は奮闘。頑張ろうと思う。その姿を天はよしとしてくれるだろう