Black or White Ⅷ | 小説と言う名の駄文置き場

小説と言う名の駄文置き場

自分が書いた小説と言う名の駄文とSHの考察などを置いておこうと思います。

初めての方は、こちらをお読み下さい。



「まぁ!チラッとでもその子らしき子がいるかもしれないだろ?ちっとは期待したって良いんじゃね!」

「まっ、まぁ・・・うん。そう、だな」

「二人ともそうこう言ってる暇がもう無いんだけど・・・」

「「え・・・」」

・・・・少し期待していた俺が凄く惨めになってる気がするが、そこはもう良いだろう。彼女の事はこの場では置いておこう。今は、だ・・・ついにここまで来てしまった。大きすぎる扉が部屋の中にいる人物を物語っているようで、変な緊張感があるな。

「準備は良いか?二人とも」

「はい。・・・だよな、嵐?」

「もちっ!」

「よし、大丈夫そうだな。じゃあ、入ろうか。・・・国王陛下、ただいま戻りました!」

部屋一杯に凛と響き渡る声。やっぱり、《騎士達の庭》ってかっこいいんだよなぁと改めて思う。・・・まぁ、父さんは別として、だ。あの人は論外だ。

「例の二人を連れて参りました。」

「ご苦労様、霧也」

和やかな笑顔を浮かべ、部屋の中央の立派な椅子に座った人物。この国の王、紅花葵。柔らかそうな物腰に、名前と同じ葵のような瞳が印象的だ。そんな瞳が霧也さんの言葉に一瞬曇る。

「あのさ、霧也?」

「はい、何でしょう・・・国王陛下」

「いつもと同じ感じで接してくれないかなぁ。僕そー言うの嫌いだって、前に言わなかったっけ?」

随分とフランクに、霧也さんに問いかける国王陛下。それに霧也さんは溜め息を吐いた。

「そう言う訳にはいきません。ここはまだ公務の時間ですので」

なんか、完全に俺ら置いてけぼりな感じが・・・するのは気のせいだろうか?いや、気のせいではないんだろう。そんな事は露知らず、霧也さん達は話を続けている。

「良いじゃない!時雨や俊は普通に名前で呼んでるよ?僕の事」

「陛下・・・俺・・・私は俊さんや時雨さんとは違います!」

「違いが分からないなぁ~、昔からの付き合いって事は一緒じゃない♪」

国王はにこにこしながら、霧也さんの言葉をひらりひらりと交わしていく。霧也さんはもう勝手にしてくれという風に肩を竦めた。

「はぁ・・・分かりましたよ、これで良いですか?葵さん」

「うん♪やっぱり知り合いに陛下って呼ばれるとこそばゆいんだよね~」

何か、凄くフレンドリーだな・・・この人。大分イメージ違う。でも、嫌いじゃないな、こういう雰囲気。なんて思っていると、国王はこちらを見ながら、優しげな笑顔を向けた。

「まぁ、それは置いといて・・・今日は来てくれてありがとうね、二人とも」

「えっ、いや!俺達は別に!!」

「そうそう、何もしてません!!」

急に話を振られて焦ってしまった・・・情けない。そんな俺達の事など露知らず、霧也さんが粛々と感謝状を持ってくるのが見えた。

「葵さん、こちらです」

「早いねぇ、準備が♪・・・さてと、八神蓮殿、風雅嵐殿」

「「はっはい!!」」

さっきの雰囲気とはうって変わり、荘厳な声に変わる国王。

「貴殿らの功績を讃え、感謝状を授与する。受け取ってほしい」

本当にこんなに大層なものを貰ってしまって良いのだろうか?まぁ・・・流石にここまで来て受け取れない、なんて事は出来ない。軽く震える手で感謝状を受け取り、深く礼をした。感謝状を渡された直後、国王がころっとついさっきまでの笑顔に戻り、驚くべき事を口にした。

「よし、受け取ったね♪これからはプライベートで・・・。今日は用事があるかい?無いならゆっくりしていくと良いよ。あっ、何なら泊まって行くかい?」

「「へっ!?」」

これには俺も嵐も驚いて開いた口が塞がらなかったが、はと我に返る。

「泊まっていくなんてそんな恐れ多い事は出来ません!!」

「そう?残念だなぁ、娘も喜んだのに・・・あっ、ゆっくりしてくのは別に構わないんだよね?」

「それぐらいなら・・・って娘?」

段々国王のペースに飲み込まれていく気がするが、気のせいではないんだろう。それに何で国王の娘さんの事が出てくるんだろうか?

「そうそう!良かった!椿も喜ぶよ~」

「・・・椿?」

あれ?何故だろう、聞いた事のある気がする。どこか懐かしいような・・・。



面白いのかな?葵さんのキャラ紹介もしなくてはですね!!四十代ですよ、国王陛下www