坂東三津五郎さんの講演会
(歌舞伎俳優・日本舞踊坂東流家元S31年生まれ)
90分の講演、時間に正確。
お話は、興味深く ためになりました。
お話をかいつまんで記録しましょ。
・1603年出雲の阿国が始めた歌舞伎
・能と歌舞伎の歴史の違い
・幕府の認可した三座があった。
「森田座」「市村座」「中村座」
坂東氏の本名は、もりた。
昔は”森”という字を使っていたけれど、
ある時から”守”に変更した。(火事を嫌う→木が3つの”森”から”守”へ)
・顔見世・・・11月に、勢ぞろいして新しいメンバーでこの1年間興行しますよという意味。
・最終日を 相撲では、「千秋楽」という字を使うが、
歌舞伎では「千穐楽」という字を使う。
何故なら、歌舞伎では「火」を嫌うから「秋」という字を敢えて使わない。
・現代では大歌舞伎(おおかぶき)のみになってしまったが、昔は中歌舞伎や小歌舞伎もあった。
・江戸と上方での歌舞伎の芸風、色合いが微妙に違う話
住む人々の性格や土地による歴史が関係している。
*江戸・・・武家があって、町民が安泰に暮らしていけるという風土。
お金に対して細かく言わない。
宵越しの銭はもたない。
竹を割ったような単純明快な話がウケる。
「火事と喧嘩は江戸の華:鳶頭(男の中の男)」荒事。
*上方・・・お金にシビア。もうかりまっか?的。
男女の恋愛ものがウケる。