ドイツを代表する詩人ゲーテ
ゲーテを崇拝したドイツの若き文学者エッカーマン(1792~1854)
彼が、晩年のゲーテと交流し言葉を書きとめた。
「ゲーテとの対話」を読んで印象に残った言葉をこのブログに書きとめます。
・いつももっぱら小さな対象ばかり相手にして
その日その日のものを即座にテキパキとこなし、
いつでも良い仕事をしていけば
毎日が君に喜びを与えてくれるだろう。
・その日 自分が何を思い感じていたかなどを
自分の中の変化を知ることができるから
詩を書いた時、どの詩の下にも日付を書いておくことだ。
これは、馬鹿にならないことだ。
私は何年もそうしているからその重要さがよくわかるのだよ。
・我々が成長していくのは
広い世界の数知れぬほどの影響のおかげであり
この世界から自分にできるものやふさわしいものを
身につけるからなのだ。
大事なことは真実を愛する魂
真実を見出し それを摂取するだけの魂をもっていることだ。
・人間が生きていく限り 切り抜けなければならない辛い瞬間というものがある。(エッカーマン)
・大失敗をしたシュトッテルンハイムの有名な岩塩採掘者の話
軟弱な土壌と岩盤の間を1200フィートも立坑が通っていたのだが、
彼はうっかり その立坑の両側に支保をつけなかった為
土壌が崩れ落ちてしまった。
今度はその泥を掘り起こすのに金がかかる作業をやるはめになった。
しかし、彼はこれほどの事故に遇っても落ち着き払っていて
「小生は一つ経験をしました。これを無駄にしないつもりです」と
ぬけぬけと書いた手紙をゲーテに送った。
この手紙を読んだゲーテは、愉快に笑った。
こういう男こそ
男一匹
一人前と言えよう
愚痴をこぼさず、すぐ仕事にとりかかる
いつもじっとしていないところをみると実に楽しくなる。
どうだい?実に立派じゃないかね?