氷川きよしさんの橿原文化会館でのコンサート昼の部を観てきました。
「歌は我が命」は紅白で観た10倍も感動しました。
声量、凄みが生は違います。
声帯ポリープの治療で2か月ぶりのコンサート。
久しぶりで緊張されたようですが、歌いたいという思いが充電されていたと思います。
前日にインスタでセットリスト予定を出してくれていましたが
プラス1曲サプライズなのか、一本の鉛筆も歌われ全27曲。
曲数が多いので帰りの時間はどうなることかと思ってましたが、2時間半で終了しました。
去年のポップスコンサートも見ましたが、今回の方がメリハリが効いて飽きず2時間半あっという間。
私は氷川ポップスのファンですが、きーちゃんの歌唱力は演歌・歌謡曲の方がより分かりやすい気がします。
演歌は形式美があり、自分の気持ちを歌うというより型の表現。
ポップスでは内面から溢れる想いを歌う。
ポップスだけでは熱い思いがゆえに、少し胸やけ感があったのですが笑
形式美あり、自己表現ありとメリハリが効いて、とても聴き心地が良かったです。
司会の西寄さんの出番が昔観た時(2008年)と比べたら減ったと思ったのですが
それもメリハリをつけるためですかね。
今回もお二人のやりとり、楽しく見させてもらいました。
ロビーの増長天
今回はエネルギーがみなぎっていて、奪われることはなかったです笑
お客さんも違和感を抱いている人はいなかったと思います。
ポップスコンサートでは一部そういう方がいたように感じました。
歌っている最中に喋ってる人がいましたが、今回は皆さん楽しまれていたようです。
きーちゃん自身も少し、反応を気にしているような感じが以前はありました。
「恋燃ゆる」を歌われていた時、双眼鏡で凝ったデザインの衣装を見ていたら
一瞬目が合い「何か文句でも?」という気を感じたんです
双眼鏡越しに目が合うとびっくりします。さすが勘が良いんだなと思いつつ
「いえ、衣装が凝っているから見ていただけです」と内心焦りました
今回はこれがkiina流という、ご本人の納得感を感じました。
演歌も歌謡曲もロックもポップスも、統一感があり
これがきーちゃんが表現したいコンサートなのかもしれないと。
アコースティックの演歌も素敵でしたし、華やかな演歌の世界観も
個性が爆発してるロックも、メッセージ性の強いポップスも
これが氷川きよしの世界なんだと、納得しました。
氷川きよしさんは元々おじいちゃんおばあちゃんが大好きな方で
年上を思いやる気持ちが演歌を大切に歌うという形になって、人気が出たんだと思います。
型を長年表現してきたからこそ、自分の伝えたいことを表現し始めたとき注目されて
より伝えたいことが伝わったのではないかな。
もしポップスでデビューしていたら、今のようではなかったと思います。
だからきーちゃんが歩いてきた道は正解。
歌はやめないで、来年休んだらまた戻ってきて。
そのとき事務所の方にお願いしたいのは、忙しすぎるとマイナス思考になりがちな方なので
少し余裕のあるスケジュールにしていただきたい。
そうすれば、長く歌い続けてくれるのではないかと思います。